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風圧に顔を背けてから数刻。
何かがパチパチと弾けるような音が聞こえて恐る恐る目を開ける。
『…………なっ！？』
緑に囲まれ、レンガの屋根と白い壁に小さなガラス窓がはめ込まれている店だった。
花壇に植えた季節の花が今日も綺麗だった。
そんな穏やかな時間が過ぎる私のお店。
そんなものは白昼夢のようだと嘲笑うように、
屋根は吹き飛び、壁は煤け、割れた窓の破片が足元でキラキラと光る。
消えて無くなった部分からは火の粉が上がり、陳列棚やカップの棚を飲み込んでいく。
『……そんな………どうして……』
「ついて来い」
その場を離れようとする騎士様が私の手首を掴んで引っ張る。
それを乱暴に振り解いて自分の店に近づいて行くも、足がもつれて上手く動かず座り込む。
「無駄な抵抗をするな！君主様がお呼びだ！！」
『…………』
「そうして泣いていたところでお前の店はもうない。
何をしたか知らないが、命が惜しくば君主様の命には逆らわない方が...」
『……分かりました。』
焦げ臭い匂いが呼吸をするたびに肺に入って気持ちが悪い。少し息苦しさを感じながらも膝についた砂を払って立ち上がる。
最後にもう一度かつての私の居場所を振り返って
君主様のいる城へと足を向けた。
もう存在しない。壊れてしまったのなら仕方がない。
どうせ、奪われる運命だったのだろう。
ーーー
ーー
ー
まさか24時間経たないうちにここへ戻ってくるとは。
門の前で既視感しかない建物を見上げて一瞬足を止める。あの紫の瞳の彼の部屋はあっちの方かな？
なんて考えてからその思考のしょうもなさを鼻で笑い
すぐ前を歩く騎士様に続いて歩みを進めた。
とある部屋の前、猫のレリーフのついた扉の前に止まった騎士様は部屋の前にいる兵に一言二言伝えると、その兵は中に入っていった。
すぐに再び扉が開いて中へ入るよう促される。
「失礼いたします。Broooock様。例の者を連れて参りました。」
br「うん、ありがとう〜。下がっていいよ。
やっほ〜Aちゃん。昨日ぶりだね。」
まるで友人にでも話しかけるように笑顔を向け、手を振る彼に心底諦観する。身分が明らかになったとて、態度を改める気も起きず思った言葉そのままが口から漏れ出た。
『そう言うことか…』
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
