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一言で表すなら、危険地帯。
今まで入ってきたどの部屋よりも傷だらけのドアにはサメのレリーフが施されている。
扉の前に立っているのにも関わらず、中から物音は一切しない。
今にも降り出しそうな黒く厚い雲がさらに緊張を後押しする。
一体、この先にはどんな人がいるのだろうか。
ちらり、と真横に立つ先輩のメイドさんを見る。
その顔は今から戦地にでも赴くのだろうか、というような覚悟と恐怖が滲んでいた。
Nakamu様の時と違い他のメイドさんは優しくて、いや、優しいとかではなかったな。
ここに来る前、自己紹介をすると全員が私を私を憐れむような目で見た。
どんよりと重苦しい空気の中、みんな俯いて何かを恐れているように感じた。
ごくり、と喉が波打った。
一番年上っぽいメイドさんがドアノブに手をかけて音をたてないように扉を開けた。
「おや、清掃の時間でしたか」
意外にも聞こえてきたのは素っ頓狂な声。
他の人にも聞こえたらしく、全員の顔が安堵で溢れた。
「シャークん様は今、お薬を飲んで眠られております。
お掃除してしまうなら今のうちでしょう」
「はい、かしこまりました。ボルダリア様。」
ボルダリア....あ、宰相のような立場を担っているボルダリア公爵か...。
皆に合わせて清掃に取り掛かる。盗み見るように公爵の方を見ると何やら書類仕事をしているように見えた。
宰相というわりに軽薄そうな顔立ちで、
彼が君主様の抜けた穴を埋めているという説明通りの人間には見えない。
失礼だが、第一印象はそんなイメージを受けた。
シャークん様の仕事内容は簡単で、Nakamu様同様にメイドを呼ぶことは殆どないらしい。
仰せつかっていることは部屋の清掃のみ。
それなのにどうしてみんなこんなに怯えているのだろう、と首を傾げながら
とりあえず棚を拭く手を止めずに思考を巡らせていた。
本棚には戦略や武器に関する本、その他にも一通りの学術に関する本が並んでいた。
勤勉なのかな...とか思いながら本を眺めているとふと、後ろに気配を感じた。
「見ない顔ですが、新人ですか？」
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
