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どうだ、と言わんばかりに訴えかけてくる視線に思わず笑みを零す。
『ふふっ、ええ。そうです。私が紅茶を好きなわけではなくそこにあったのが紅茶だったから
私は茶屋になったのです』
na「家が元々やってたんじゃなく？」
横に2回首を振る。どうせまた「なんで？」が始まるだろうから、聞かれる前に言ってしまおう。
『私、WT国の人間じゃないので＿＿＿』
ゴーン、ゴーン
時計台の鐘の音が昼を知らせる様に鳴いた。
二人してパッと顔を時計台のある方へ向ける。随分と長居をしてしまったな。
『お仕事中に申し訳ございませんでした。
これ以上執務の邪魔をするわけにはいきませんので私はここで失礼いたします。
何か御用がございましたら、お呼びくださいませ。』
na「あ、ちょっ...」
深く頭を下げてカップを手に取り扉をくぐる。
引き留められなくてよかった。扉を閉めて数歩歩いたところで立ち止まり、小さく息を吐いた。
これ以上話すとまた嘘を重ねなければならないだろう。
Nakamu様って勘がよさそうだから嘘の割合が多くなる前にどうにか逃げたかったんだよね。
やばいな。20分も滞在してたか....
やや勇み足でメイドの待機室へ戻る。勢い強めにドアノブを捻って開けると一斉に皆がこちらを向いた。
結論から言おう。
滅茶苦茶睨まれている。
カップを下げたはいいものの、どこに持っていけばいいか分からない。
とりあえず目についた先輩に声を掛けるも、まるで私が見えていないかのような態度でメイド同士で談笑をしている。
『あの！』
痺れを切らして大声を出す。やっとこちらを向いた先輩は「何？」と疎ましそうに私を見上げた。
『下げたカップはどこに持っていけばいいのでしょうか？』
「え〜？そんなのも分かんないの？自分で考えなさいよ」
何だコイツ。というのが最初の印象だった。
周りにいるメイドもクスクスと嘲るように私を見て、互いに目を合わせて笑い合っていた。
『.................』
「んふ、もしかして泣いちゃう？こんなことで泣いてたらこんなとこ続かないよ？
し・ん・じ・んメイドちゃん？」
部屋全体が意地の悪い笑い声で埋め尽くされる。
「あ、あの！！」
痺れを切らして飛び出そうとしたリリを私は手を上げて制す。
元々良い扱いを受けていない彼女が出たところで状況が悪化しそうだったし、
彼女に余計な火の粉が掛かるのもな、と思って立ち止まらせた。
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そらと。(プロフ) - 天音さん» あら、それは運命ですかね、、、また見つけてくれてありがとうございます。頑張りますね！ (2022年3月4日 7時) (
レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
天音(プロフ) - まだログインもしてなかったし、お気に入り登録とか知らなかった。そんな昔にみたお話...、のはずなのにまた見つけられた...？！このお話はおもいでの作品のうちの1つです。無理せず頑張ってくださいね！！！ (2022年3月3日 0時) (レス) @page9 id: 511b9233eb (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» フォローありがとうございます！！ (2021年11月17日 18時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
狛犬 - お手数かけてすみません！アカウント名は「狛犬 @nTdKEqUijhOcqHZ」です誤字ってたらすみません！ (2021年11月16日 18時) (レス) id: 0666cd5f1f (このIDを非表示/違反報告)
そらと。(プロフ) - 狛犬さん» うーん、、、一応私のプロフにもHPの欄にURL載せてるのでそこから飛べなかったら私がお迎えに行きますのでユーザー名など教えて頂けると嬉しいです！ (2021年11月12日 17時) (レス) id: bc516da084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そらと。
| 作成日時：2021年9月20日 3時
