フウセンカズラ【ワールドトリガー】 (ページ19)

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17.フウセンカズラページ19

「ねぇ、雅人」

「うるせぇな寝ろっつったろ。」

私は雅人を無視して話し続ける。

「フウセンカズラの花言葉って知ってる？」

「………知らねぇ…」

知らないかw

「あのね、フウセンカズラの花言葉は

「あなたと飛び立ちたい」「期待」「魅力ある性格」「自由な心」だよ。」

雅人が私の手を離して涙を拭った。

「それがなんだよ？」

「私ね、さっきも言ったけど雅人のことだいすきなんだ。」

雅人は今度はベッドに突っ伏してしまった。

「雅人に出会ったあの日から、雅人に似合う花言葉を探してたの。」

顔を少しあげて、目だけこっちに向けてきた。腫れてんな～w

「フウセンカズラ。雅人にはこれが一番似合う。」

「何が言いてぇんだよ。」

不機嫌そうに呟いた。

「私ね、雅人ってすごくいい性格してると思うの。どんなときも、誰に対しても絶対に自分を貫き通す。そういう所にきっと私は惹かれたんだと思う。私は言われたら言われっぱなしだったし…」

「その割にはさっきは凄まじかったけどな。」

「あれも、君のおかげだよ？」

なんでこんないいシーンで人の揚げ足を取ろうとしてくるかな｡ﾟ(ﾟ^ω^ﾟ)ﾟ｡

「｢魅力ある性格｣。君にピッタリかなって私は思うの。」

「………褒めてるんだよな？」

「うん、そのつもり。」

「そりゃどーも。」

嬉しいのかな？それとも微妙なのかな？

「あのね、私たちってきっとお互いが居なきゃいけないんだよ。」

「急になんだよ。」

「片方だけじゃきっとどうすることもできない。二人いて初めて何かを実感したり、体験したりできるんだと思う。」

自分でも何言ってるかわかんない。

「君は、絶対に分かったフリをしない。」

「まあ、そうだな。」

「私も君がどんな気持ちなのかある程度把握できる。」

「否定は出来ねぇな」

「私たちは出会うべくして出会ったんだよ。」

あーあ、私はいつから運命なんて信じるようになったんだろうか。バカらし。

「運命なんか信じてんのか？」

「いや、全然。」

今の話が砂となって吹き飛んだ瞬間だった。

「じゃあ何が言いてぇんだよw」

「君はフウセンカズラ。」

「おれは影浦雅人だろw」

さっきまでケンカしてたのなんかどうでもいい。

私は純粋に

君が好きみたいだ。