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「 本当に帰っちゃうの？ 」
「 だって約束してるんだもん 」
「 目の前で俺が困ってるのに？ 」
「 ちゃんと課題提出しないのが悪いんでしょ 」
「 正論言うなよな 」
放課後
リュックを背負って席を離れようとしていると
それに気付かないわけがない勇太に見つかった。
「 Aがいればすぐ終わるんだけどな 」
「 そんなことありません 」
「 見ててくれるだけでありがたい 」
「 私の写真でも置いてやりなよ 」
「 やばく聞こえるからやめて 」
勇太を無視して教室の壁にかけられている時計を見る。
乗る約束をしている時刻の電車に間に合うためには
今学校を出ないと乗り遅れてしまう。
するとスマホが震えたので画面を見ると
永瀬くんから着信が来ていた。
その間も何かを訴える勇太を知らんふりし、
耳元にスマホを当てて「 はい 」と電話に出た。
『 あ、A先輩っすか？永瀬です 』
「 うん、そうだよ。どうしたの？ 」
『 今駅ですか？ 』
「 それが…まだ学校なんだよね… 」
『 よかった 』
初日から約束を守れなかったことを怒ることなく
何故か安堵する永瀬くんに疑問を抱く。
『 実は俺もまだ学校なんです。
30分後くらいにどこかで待ち合わせしませんか？ 』
「 そっか。全然いいよ 」
『 じゃあ購買部付近で待っとってください 』
「 分かった。じゃあね 」
通話が終わったのを確認した勇太は「 誰？ 」と
相手が知りたくて仕方ない様子。
「 友達 」
「 ふーん。で、手伝ってくれるよね？ 」
「 え？まあ30分くらいだったらいいけど 」
「 やった！じゃあ丸つけお願いしまーす 」
電話している間にまとめていたのか
机の上に大量に置かれた課題を叩いて微笑んだ。
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しおり(プロフ) - 永瀬落ちだと思って読んでたけどもしかして神宮寺落ちなパターンだったりしますか…？ (2020年10月12日 9時) (
レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - ワタシスキナヒトガイルノって何語ですか…？オイシイノ？（は？） (2020年10月8日 22時) (レス) id: 199b427b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いと | 作成日時：2020年10月5日 18時
