目印* (nkmkir) ページ18
side nkm
br「きりやん、なんか付いてるよ？」
kir「え？」
br「ここ」
と、ぶるーくが指さしたところにあるのは赤い痕。
思ったよりも早くバレたな。
消えるまで気づかれないかもとか思ってたのに。
nkm「なになに」
kir「...なんか付いてるんだって。なかむみて？」
俺が寄ったことで何があったかを一瞬で把握するきりやん。
そうだよ。
それ、俺が付けた目印だからね。
nkm「んー...虫刺されかな...？わかんないけど」
kir「やっぱり？痒かったんだよね」
br「かゆみ止めいる？」
kir「んや、平気」
br「そっかー」
ぶるーくを騙せたところできりやんに捕まってしまった。
怒られないうちに逃げようと思ってたんだけどな...
kir「なかむ。どういうこと？」
nkm「えー...だめなの？」
kir「ダメとかじゃなくて、バレたらどうすんの」
nkm「バレないって。最悪きりやんに彼女いることにすればいいじゃん」
kir「っ...やだよ...」
これだよこれ...
虐めたいわけじゃないんだよ？
でもさぁ、かわいいんだからしょうがなくない...？
nkm「じゃあ普通に言っちゃえばいいんじゃない？」
kir「いいの...？」
nkm「別になんも言われないでしょ」
kir「...それでも恥ずかしいからやめて...てかいつ付けたんだよ...」
俺はちゃんと付けていいか聞いたよ？
酔っ払ってるきりやんにだけど。
だって酔ってるきりやん見たら不安になっちゃったんだもん。
誰かに狙われちゃうんじゃ、って。
だから虫除けだよ。
付いてるってわかってても俺の事意識してくれるでしょ。
kir「...はぁ...なかむばっかずるい」
nkm「え...？」
kir「俺も不安なんだから、なかむが付けるなら俺も付けたい」
nkm「え...あ...うん、いい...よ...？」
kir「じゃあじっとしてて」
nkm「は？！」
座っていたきりやんが立って俺を椅子に座らせる。
俺の首筋に吸い付いた。
部屋にはまだぶるーくも他のメンバーもいるのに。
見られたらそれこそたまったもんじゃない。
ほんと、きりやんのそういうとこ好きだな...
kir「...ん...前からは見えないから」
nkm「後ろ向いたら終わりじゃん」
kir「勝手に付けてる方が悪い」
したり顔で笑うきりやん。
もう絶対離してやらないから、覚悟しとけよお前。
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