モノクロノイズ。４【ワートリ】

Epilogue ページ50

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あの頃は、同じ方へと歩いていた同期のみんな。



いつの間にか、私だけが背中を向けている。みんなそれぞれ別の道を歩んでいるけれど、正反対を向いているのは私一人だ。



ーーけれど、後悔はしていない。


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『んー……あー……、自分が活躍できそうなことがあるって言われたら……受け入れるか？』


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『なんかオレ、お前らに置いてかれそうで怖いわ』


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『じゃ、ランク戦できるの楽しみにしてるよ』


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『"ずっと"とか無いのに、何でみんなそんなこと言うんだろ』


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『ーー遠征、行くぞ』


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『俺が何だろうと、お前が辛いと感じたならそれは"辛いこと"だろう』


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『ーー今お前の傍に居るのは、太刀川隊(おれら)だろ』


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『近界(むこう)で生身になっちゃうようなことがあったら、怪我しても気づかないかも』


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『遠征で何があっても、こっちでオレが待ってるから、大丈夫』


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『おれのこと、嫌いになってもいいよ』


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『ーーちょっとだけ……楽しかった』


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『お前それ、ーー本気で言ってんのかよ』



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『それで折れるなら、お前は"その程度"だったってだけの話だ』


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『ーー見えてたよ、"ぜんぶ"ね』


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『ーーごめん』



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今は、これでいい。


寂しいけれど、またいつかみんなと並ぶ日が来るのなら。その為に今離れることが必要ならば、私は一人でも構わない。また、あの頃のように笑える日が来るまで。


それまで、私のことを待っていてくれますか？


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_＿＿____________________＿＿＿＿モノクロノイズ。END.


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亜桜です。モノクロノイズ。を完結までお読みいただき、本当にありがとうございました。2020年7月より、完結していたこの作品に、烏丸京介くんを加えたお話のエピソードを追加させて頂きました。なんとかどのお話も削除せず、追加エピソードでお話を繋げることができました…！


ここまで来られたのは、読者の皆様の温かいお言葉や、更新するたびに届く嬉しい通知のおかげです。本当に感謝しております。



モノクロノイズ。はこれで完結となりますが、

レトログラード。【ワートリ】

こちらの作品を、この夢主さんのその後、というつもりで連載させて頂いております。続編設定には致しませんが、こちらをご愛読頂いた皆様にはぜひ…！ということで、載せさせて頂きます。

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それでは改めまして、長い間本当にありがとうございました。またどこかでお会い出来たら幸いです。

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