Episode115 ページ16
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「へえ、あんた万能手だったの？」
「っ、っ、そうだけど」
私は攻撃手ランク二位という肩書きを貰ってはいるが、実際は私の弧月のポイントが太刀川さんの次に多いだけであって、私自身は万能手である。私は彼女の攻撃を避けながら、反撃のチャンスを探した。私の間合いに持ち込むにはもう少し距離が欲しいところで、しかし『小南』が上手く距離を詰めて攻撃してくるせいで退けない。
「メテオラ！」
メテオラを彼女の武器に向かって放つと、それは炸裂して視界を奪う。私はグラスホッパーを起動して一気に上へ距離をとり、まだ地上にいる小南に向かって、
「アステロイド！」
と、雨のような弾を放って、右手に握ったままの弧月を両手で持ち、空中から落下する速度を利用して小南めがけて大きくブレードを振りかざした。
「ふーん、雨で気を散らして斬るつもりね。でもアステロイドなら裁け……」
かかった。
「っハウンド！？」
最近身につけたのこの技。アステロイドと振りかざした弧月は揺動で、本命はハウンドだ。それは小南の腹に命中したが、想定していたよりもダメージは少なかった。シールドで防がれたからだろう。
「……でも、悪いけどこれくらいじゃあたしは殺せないわよ」
「……流石、その辺の攻撃手とは違うじゃん」
―――東side―――
亜桜の戦い方は明らかに変わったな、と目の前の試合を見ながら思った。この年で二位まで上り詰めるだけはある。
俺は正式入隊日の戦闘訓練で、初めて彼女を見た。
当時の亜桜が七秒という記録を叩き出せたのは、人並み以上のセンスと、好戦的な性格の賜物だろう。その両方をゲームで手に入れたことを知った時は、女子中学生らしくない理由に驚いたものだが。
Ｃ級の時の彼女の戦い方は、完全にがむしゃら。
勢いと直感と頼って攻撃を仕掛け、防御がガラ空きすぎる大胆な戦法。しかしＢ級に上がった頃にはサイドエフェクトを上手く使い分けられるようになっていた。
そして、太刀川隊がＡ級挑戦に失敗した頃。
足りないものを自分なりに考えた亜桜は、万能手の道を選んだ。これによって攻撃の幅が広がり、多彩な攻撃と火力を持った感覚派万能手に成長。この頃の彼女のモットーは、攻撃は最大の防御。
「へえ、あんた万能手だったの？」
「っ、っ、そうだけど」
そして中学三年になった今、更に彼女は成長していた。仮装戦闘モードというSEの効果が薄れる訓練室の中で、亜桜よりずっと前からボーダーに所属している小南とここまで張り合うとは、正直驚いた。
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(；▽；)更新頑張ります！ (2019年1月21日 19時) (
レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる！！！面白すぎてヤバイです！！更新頑張ってください！応援してます！！！！ (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO，loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(；ω；) できる限り定期的に更新していきたいと思います！ (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ！ いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ！ これからも頑張ってください！( v^-゜)♪更新お待ちしています！ 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます！！( ；∀；)がんばります！！ (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜桜 | 作成日時：2018年10月8日 12時
