Episode116 ページ17
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「メテオラ!」
亜桜が小南に向かってメテオラを放ち、それは小南の武器にあたって炸裂。小南の視界を奪う。武器に当てたのはわざとだろう。距離をとるための作戦だ。結果亜桜はグラスホッパーで空中に避難、小南の間合いから外れた。作戦を覚えて、亜桜はさらに強くなった。C級のときもB級のときも、言うなら超感覚派だった亜桜は、作戦という作戦を立てて戦うことがなかった。後先を考えずに火力勝負に出たり突撃したりするタイプ。だが臨機応変に、単純ではあるが作戦を立てるようになって、超感覚派から感覚派へと変わったのだ。
が、それだけではない。
「アステロイド!」
亜桜は弾の使い方を変えた。万能手になって当初の亜桜は、敵のシールドを壊したり孤月の追加攻撃をしたり足場を崩したりと、敵の攻撃の妨害に弾を使っていた。これらに加えて、亜桜が習得したものは。……今、亜桜が雨のように放ったアステロイドはとても小さく分解されていて、小さくなった分とても量が多い。大きさがかなり小さいため一弾一弾自体の攻撃力はかなり下がるが、数が増える分当たりやすくなる。もちろん攻撃力が下がっているため当たったところで致命傷は狙えないが、それは全く問題ではない。
この攻撃の亜桜の狙いは、大きくニパターンある。
一パターン目は、弾数を増やすことで敵の意識をあちこちに散乱させ、そうしてできた隙を孤月で斬るパターン。この戦法なら出水や二宮ほどのトリオン量がなくても、多くの弾数で敵を惑わせることが可能になったわけだ。
そしてニつ目は。
「っハウンド!?」
一パターン目、つまり弧月が本命と見せかけて、実はそれすらもフェイクだったというパターン。これまでの亜桜はハウンドをセットしていなかったのだが、確か烏丸が入った頃くらいにセットし始めたはずだ。凝った弾道の引き方や駆け引きはまだまだ出来ないようだが、追尾性能をうまく操って敵の意表を突く攻撃が増えてきた。単発では甘い戦術でも、本来のグラスホッパーと弧月での突撃型のスタイルとは異なるスタイルでの攻撃パターンを手に入れたという事実は、それだけでかなりの影響力を得る。亜桜の目の前にいる敵にとっては、予想しておかなければならない攻撃の選択肢が増えるということ、つまりより多くのことに意識を割く必要が生まれるからだ。
「……でも、悪いけどこれくらいじゃあたしは殺せないわよ」
「……流石、その辺の攻撃手とは違うじゃん」
この二人、いい
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亜桜(プロフ) - 緋色さん» ありがとうございます(;▽;)更新頑張ります! (2019年1月21日 19時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
緋色 - 続きが気になりすぎる!!!面白すぎてヤバイです!!更新頑張ってください!応援してます!!!! (2019年1月20日 21時) (レス) id: 076cc2dab4 (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - twice MOMO,loveさん» 長編にも関わらず全て読んでいただけて本当に嬉しいです(;ω;) できる限り定期的に更新していきたいと思います! (2018年12月11日 11時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
twice MOMO,love - とても面白いですっ! いっきにすべてのお話し読みおわってしまいましたッ! これからも頑張ってください!( v^-゜)♪更新お待ちしています! 長文ひつれいしました (2018年12月10日 17時) (レス) id: cfa0ae033f (このIDを非表示/違反報告)
亜桜(プロフ) - アヤカさん» ありがとうございます!!( ;∀;)がんばります!! (2018年11月25日 12時) (レス) id: 69aa40c811 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜桜 | 作成日時:2018年10月8日 12時