ワイテる方達との話【短編集】 (ページ3)

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運命の人ページ3

俺がいつも行くカフェには必ずいるあの子。
いつも同じ席にいて、ケーキと紅茶を飲んで帰る。
君の瞳に俺は映ってないのは知ってる。
けれど、少しでも映れるように君と話がしたいな。
今日こそは…と振り絞った勇気も無駄になっていくばかり…。
でもある日、

『いつもここのカフェにいらっしゃいますよね？』

君から話しかけてくれたんだ。
俺が毎日来ていること知ってたんだ。

na)「…はい！いつも来てます、あなたもいますよね？」

『知ってるんですか！嬉しいなぁ～』

大人しめなイメージがあったのに、話してみれば思ったより明るくて無邪気な笑顔が可愛かった。

na)「…名前はなんて言うんですか？」

『あ、忘れてました、Aって言います。あの、もしよければ明日も会いませんか？ここで。』

na)「Aさんですね、俺はNakamuって言います。もちろんいいですよ。連絡先交換します？」

『しましょう！……よし、追加っと。』

na)「ありがとうございます、明日、楽しみにしてますね」

次の日

今日も俺はいつものカフェに行く。
君に会うために。

『Nakamuさん！』

na)「あ、Aさん！ごめんなさい、少し遅れました」

『大丈夫ですよ、私も今来たところですから。さて、入りましょうか』

中に入って席に座る。
俺はいつも通りのパフェ。君もいつも通りのケーキと紅茶。

『Nakamuさんって、甘い物お好きなんですか？』

na)「すごい好きですよwもしかして、Aさんも？」

『実はそうなんですよwここのケーキ美味しいので食べてみてください』

そこからも俺らは話を続けた。
話しているうちに、お互い似たもの同士なのがわかった。
話しているうちに、タメを外すことになった。

『…Nakamu、明日も、会えるかな』

na)「うん、会お。」

そう言って俺は帰ろうと後ろを向く。

『待って！！』

びっくりして君の方を見ると、君は…
泣いていた。

na)「！？どうしたの！何かあった…？」

『…行かないで…』

na)「え？どうしたのどうしたの、」

『私、Nakamuのこと好き。いつもカフェで見かけてて、いつか話したいって思ってたの』

俺と全く一緒だった。
俺らは、両片思い？w

na)「俺も同じ。Aが好き。ねえ、こんなにも似ている人は他にはいないと思うんだ。俺達、付き合わない？」

『…！？もちろん！』