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暖炉だけが部屋を照らす範囲に、懐かしい面々が集う。
それぞれの手にはティーカップが握られ、やっと緊張がほぐれたのか先ほどよりは穏やかな空気が流れていた。
『それで』
そう切り出しておきながら、Aは口籠る。それ以上の言葉が続くわけもなく、Aは誤魔化したように紅茶に口をつけてカップをソーサーに戻すしかできない。
もちろんAが言葉を詰まらせた理由はみんなわかっている。
申し訳ない気持ちを取り繕うように、Nakamuがカップをテーブルに置いて、改めてAに体を向けた。
nk「さっきはありがとう、助かったよ」
助かった。それは想像通り、彼らが追われている身だということ。
nk「最期にAに会えて本当に良かった」
さいごに。その言葉を誰一人として否定しない。
舌が石のように重く固まり、言葉が何も出てこなかった。
nk「もう迷惑はかけないからさ、……朝になったら出て行くよ」
『で、……出て行くって、どこへ？』
やっと喉を通った言葉に、Nakamuだけでなく、横に座るきんときも困ったように目を泳がせる。
スマイルときりやんは対照的に腹を括っていたようだが、Broooockはどこか穏やかな顔で暖炉の炎を見つめていて、それがなぜか一番怖かった。
そして謎はもう1人。シャークんだけが、少し離れた場所に座っている。
『どうして追われているの？ あなた達、王国の中枢院に居たんじゃ……』
br「A、あのね」
瞼を伏せていたBroooockが、にこにこと笑って顔を上げる。その緩んだ口元から覗く八重歯が、昔見たときより、なんだか、鋭い。
br「ぼくたち人狼になっちゃったんだ」
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ナイア(プロフ) - nonさん» はじめまして。コメントありがとうございます。初めての投稿なのでとても嬉しいです！口下手ですみません、本当にコメントありがとうございます。途切れないようがんばりますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2022年4月27日 16時) (
レス) @page32 id: 939161efad (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。 設定やストーリーがとても面白く、更新分まで一気に読んでしまいました。今後の展開がとても楽しみです。特に私は青色さん推しなので次の彼のターンがどうなるのかドキドキが止まりません...！ 陰ながら応援しています (2022年4月27日 10時) (レス) id: 9574cf357f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイア | 作成日時：2022年4月23日 3時
