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『きんちゃん』
屋敷のいちばん東の端。ステンドグラスに彩られた光が差し込む、小さな礼拝堂。
その十字架の祭壇に向かって並べられた長椅子の一番前の椅子に、きんときは座っていた。
kn「……A」
『戻ろ。きりやんがね、お昼ごはん用意して待ってくれてるんだって』
kn「Aだけ食べておいで。俺は、……お腹いっぱいだから」
ニコッと笑うきんときに、Aも「そういえば、そうだね」と笑い返して、その横に腰掛けた。
kn「……ここ、Aの血の匂いがする。まだ新しいね、誰にされたの？」
十字架の祭壇の前を指差すきんときに、Aは口籠る。だが黙ってもまた前科のあるNakamuやBroooockに疑いの目が向けられるだけだと思い、Aは素直に答えた。
『自分でやったんだよ』
死んでしまいたいくらい、孤独だったから。
そう言って、Aは少しだけ身構える。それ以上を踏み込まれて聞かれたくなかったからだ。
kn「ふーん、そっか」
だけど、きんときはそれしか言わなかった。
きっと、興味が無いというわけではない。ただ、きんとき自身が、そういう時どう答えて欲しいのかを知っているのだ。
(……なら、きんちゃんも、死んでしまいたいと思った事があるの？)
Aもまた何も言わなかった。
きんときがAに返した言葉は、きんときが言われたい言葉だから。
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ナイア(プロフ) - nonさん» はじめまして。コメントありがとうございます。初めての投稿なのでとても嬉しいです！口下手ですみません、本当にコメントありがとうございます。途切れないようがんばりますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2022年4月27日 16時) (
レス) @page32 id: 939161efad (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。 設定やストーリーがとても面白く、更新分まで一気に読んでしまいました。今後の展開がとても楽しみです。特に私は青色さん推しなので次の彼のターンがどうなるのかドキドキが止まりません...！ 陰ながら応援しています (2022年4月27日 10時) (レス) id: 9574cf357f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイア | 作成日時：2022年4月23日 3時
