32 ページ32
br「僕そのリボンきらい」
朝食をとりにダイニングルームへ降り、既に来ていたBroooockときりやんに「おはよう」と和やかな挨拶をして、2人を横切ったその時だった。
Aの後ろ姿を見てすぐに気が付いた、きんときの色のリボン。
「そのリボンきらい」。
たったいま「おはようA」とニコニコ笑ったBroooockが、突然の宣戦布告である。
br「A赤とかないの？」
『えっ あるけど、今日はきんちゃんが結ってくれて……』
kn「へえ、Broooockは今日のAが可愛くないって思ったんだ？ ヒドいこと言うね〜」
br「違うよ、Aは世界で一番可愛いよ。だからセンスの無いリボンは解釈違いです」
kr「え、なに、Broooock急に限界オタクみたいな事言うじゃん」
朝からギスったきんときとBroooockの間にきりやんが割り込むと、きりやんは「ほらほら配膳配膳」と雑に手でBroooockをシッシッと追い払う。
kr「Aは何つけても可愛いよ」
そのままヨシヨシと撫でられていると、後ろのダイニングのドアが開けられて誰かが入ってくる。
kr「あ、シャークんもおはよう」
sh「ん、……はよ」
頭にきりやんの手が載せられたまま、Aはきりやんの視線の先へ振り返る。だが視線はすぐにシャークんとぶつかることはなかった。
シャークんの視線も、自分の髪に結われたリボンのあたりに注がれていたから。
『お、おはよ、シャークん』
sh「さっきぶりだろ」
通り過ぎざまに、シャークんはAの頬をフニフニと摘んで笑いかけた。
その親指が一瞬唇を撫でたのは、きっとわざとだったのだろう。それが合図であったかのように、Aの視線は自然と緩やかに口角を上げたシャークんの薄い唇に向けられる。
それがシャークんなりの、きんときへの抵抗だったと気付いたのは、Aの背後に張り付いて見ていたきんときだけだった。
Broooockの用意した7人分の朝食の皿に、半熟の目玉焼きが乗せられていたのはまた別のお話し。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 323人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「WT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナイア(プロフ) - nonさん» はじめまして。コメントありがとうございます。初めての投稿なのでとても嬉しいです！口下手ですみません、本当にコメントありがとうございます。途切れないようがんばりますので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2022年4月27日 16時) (
レス) @page32 id: 939161efad (このIDを非表示/違反報告)
non(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。 設定やストーリーがとても面白く、更新分まで一気に読んでしまいました。今後の展開がとても楽しみです。特に私は青色さん推しなので次の彼のターンがどうなるのかドキドキが止まりません...！ 陰ながら応援しています (2022年4月27日 10時) (レス) id: 9574cf357f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナイア | 作成日時：2022年4月23日 3時
