【ワールドトリガー】『戦力外と言われましても。』 (ページ6)

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■"EP.04 ページ6

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「現着した
大型近界民の撃破を確認」

『倒されてんじゃん
先越されちゃったみたい』

残念。なんて陽介と呟けば、黙ってこっちを見ている秀次

何よ。

そんな嫌な顔しなくてもいいじゃん、

「…かなり派手にやられてる
どこの部隊の仕業だ？」

“調べるわ。ちょっと待って”

緊急とか言うからさ、来てやったのに倒されてるって何とも悲しいよね

しかも、お呼ばれしてない部隊がやったってことでしょ？

手柄取ろうとしてるってこと？

性格悪いなぁ…

それならせめて一言、俺たち行くんで来ないくていいっすよ！とか言ってくれればいいのに。

そしたら、唐揚げ定食まだ食べれてたのに

「すっげぇバラバラじゃん
こりゃ、A級の誰かだなー」

「だろうな」

「もしかしてA？
先にズバン！と」

『何でだよ
私、あんたと一緒に来たでしょ』

何て言えば、ぁ、そっかなんて言う陽介

相変わらず、秀次は何も言わずにこちらを見ていた

あー、居心地悪い

私、透たちの方行けば良かったなーなんて思ってたら通信機が音をたてた。

“おかしいわね、先着した部隊はいないわ”

「なに？」

“他の部隊はそこには来てない
私たちとAが一番乗りなはずよ？”

「どういうことだ
じゃあ一体…誰がこれを…？」

他の部隊は来てない…か…

結構な粉々具合だよなぁ…

どんなトリガーの使い方したらこうなるんだろ

そう思い、目の前にあった瓦礫を一つ拾い上げる

“こいつは親父のトリガー
死んだ親の形見”

“俺は門の向こうの世界から来た
お前らが言うところの“近界民”ってやつだ”

『門の…向こう…？』

「おーい、A〜」

『ネ…イバー…？』

「おーい？大丈夫かー？」

『ｯ!わ…び…っくりした…』

気付けば、何故か目の前にドアップの陽介の顔があった。

いつからいた？

マジで気づかなかった

「いや、俺、何回も呼んでたし」

『うそ』

全然聞こえなかったよ

いや、私が違うことに意識を集中していたからか。

「一先ず奈良坂たちと合流するぞ
倒されたものをこれ以上言っても仕方がない」

ふと、秀次がそう言って歩き出した。

それを追いかけるように陽介もついて行く。

『…近界民…』

何だかめんどくさくなるそうな予感がするな。

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