恋の上昇数値 【水上敏志】

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とりあえずクラスメイトの視線が痛いのでいちめの腕を引っ張って女子トイレに駆け込む



｢ちょっと、どうしたの？まだ、一限まで時間はあるけど…｣


『いちめ…、噂ってどこまで広がってるの？』


｢んーーーー、私も友達から聞いたからどこまでかは分からないけど……、ここに来るまでに廊下で話してる子さっきいたけど？｣



だからか。廊下に出ても妙に顔を見られるのはそのせいなのか。



｢良かったじゃない！水上くん頭良いし、身長だってあるし、なんならボーダーよ！ボーダー！！｣


掴んでいた腕を離したら今度は私がいちめに肩をガシッと掴まれる


やめて、揺らさないで、吐く←



『い、いやまあ、確かに水上とはよく話すし去年は同じクラスだったけど、ほんとにそれまでの関係だよ？絶対ありえないって…。』



｢そんなことないわよ！普通クラス離れたらあんまり話さなくなるはずよ？未だに廊下ですれ違ったら立ち話するのあんたらくらいだけでしょ｣


『えーー、普通に話すだけなんだけどな…。』


｢それにあんた可愛いんだから！知ってる？あんた密かにモテてんのよ？？あんたの連絡先教えろって言ってる男子あたし何人か知ってんだから｣



え" なにそれ。聞いたことないそんな話。




｢まあ、その話はとにかく！友達いわく、この学年は今その噂でもちきりらしいわよ！！無事目立たず生活する夢崩れたわね｣



可哀想に…けど私応援してるわよ！と明らかに他人事のいちめ。


誰だよこんな噂流したやつ。くそっ


ああ、さよなら私のスクールライフ

明日からきっと水上ファンに調子乗んなっていじめられるんだ。


靴箱開けたら虫いっぱい入れられてるんだ。

上履きの中に画鋲敷き詰められてるんだ。

机に生け花置かれてるんだ。


きっとそうだよ………。





｢大丈夫よA。もしそうなったら私がこ○すから｣


『それいちめの方が重罪じゃん……』

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