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生活安全課.40…side you ページ40

重岡さんたちの後を追い、神山さんに従って路地を進み、ラブホテルじみた衝立の中を覗く。




「………下りの階段だけですね」



見上げると、ビル自体は5階建てであることがわかる。上への入り口は別にあるということか。



「ちょっと、俺が」


『私も行きます』




神山さんは、なんとかして私を置いていきたいみたいだけど、そうはいかない。





「わかりました………」




二人で、そろりそろりと階段を下りていく。




地下一階くらいのところで、少し広いフロアに出た。神山さんと目で頷き合い、開いたドアの向こうを覗く。



暗い通路が左方向にまっすぐ伸びている。優に二十メートル以上は続いているだろうか。






『………行ってみますか?』



すると、神山さんは小首を傾げた。



「行って、もし犯人たちが出てきて鉢合わせになったら危険です。この距離じゃすぐには戻れんし、銃撃戦になったら隠れるところもないんで」




確かにそういう事態は怖い。少し様子を見ることになった。





3分を過ぎたころ、通路の奥で物音がした。





慌てて行かなくて良かった、と思ったのも束の間、いきなり銃声が通路にこだました。





二発、三発。






だがそれはこちらに撃ってきたのではなく、さらに奥にある扉の鍵を壊すための銃撃だったようだ。

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作者名:そら | 作成日時:2021年2月28日 9時

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