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生活安全課.41…side you ページ41

静かになったところで覗いてみると、三上を人質のように捕えた重岡さんが、突き当たり右手の扉を蹴破って入っていくところだった。




「突き当たりの部屋まで、移動してみましょう」



神山さんに続き、足音を極力たてないように進む。


正面の扉に至り、一気に中まで入ってしまう。思わず、ふぅとひと息つく。





なに、ここ………高級クラブのような雰囲気……




「行きますか」


『はい………』




重岡さんたちが入っていったドアの中を窺う。その向こうには、さらに同じような暗い通路が続いていた。下り坂で、またニ十メートル以上先で右に折れている。




『どうしましょう』


神山さんは眉をひそめ、険しい顔をしてみせた。




「お願いします。ここだけは俺一人にいかせて下さい。その角の向こうを見てくるだけですから」



あまり意地を張るのも迷惑になるか。私は頷くと、神山さんは数秒奥を睨んで、中腰のまま中に入っていった。足音をさせず、かつ素早く。やがて角に至り、様子を窺う。すぐに私に手招きをする。




指示通りにし、隣まで行くと、また「待て」の合図をし、神山さんは自分だけ先に進んでいって再度様子を窺った。






そのときだ。









「西尾ーーっ、どこにおんねんっ」




重岡さんの怒声が聞こえた。間髪を入れず銃声も。

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作者名:そら | 作成日時:2021年2月28日 9時

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