SAT.15 ページ15
会議を終えて軽くシャワーを浴び、隊庁舎から出ようとしたときに、
「班長」と、
声を掛けられて振り返ると、制圧一班の5人が私服姿で立っていた。
「なしたん」
「これから呑みに行こうかと思うんすけど、一緒にどうっすか」
代表して言いに出たのは小瀧やった。
「小瀧が奢ってくれるん」
「まーたご冗談を」
「班長じゃないっすか。それなりに稼いどるんでしょう?」
「あほか。そんな階級での給料差なんて、ほんのウン千円やで」
「まぁとりあえず行きましょうよ。明日の通常待機に差し支えない程度ならかまわないっすよね」
まぁ、下の奴らに誘われて悪い気はせんかったから、俺も一緒に行くことにした。
駅で電車に乗って少し歩いたとこにある、串焼き系の居酒屋に入った。
流星が6人だと告げると、ちょっと狭いけど個室が空いてるからと案内された。
「みなさんビールでいいっすよね。………お兄さん!ジョッキ6つね」
よく通る声で小瀧が注文を入れてくれる。
ビールはすぐに運ばれてきた。
「ハイハイハイ配りますよー。ハイ、かんぱーい!」
小瀧が仕切る。こういうときは普通、班長にやらせるんちゃうんか。
そう思ったが、黙って一口呑むことにした。
212人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:そら | 作成日時:2021年2月28日 9時