Judge myself２……(赤) (ページ14)

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SAT.１４ページ14

会議の概要はこうやった。

SATを始めとする全勢力を傾け、衆議院選挙戦の警備に当たることを決定したという。

ーーーー選挙、か………

さほど政治に興味もない俺は、あくびを噛みころしながら聞いていた。

まぁ、その重要性が分からんから警備をするのが嫌や、などとは絶対に言わへんから安心せぇや。武装テロ集団が現れたら、責任を持って始末してやるから、大船に乗った気で演説をすればええよ。

やけど、流れ弾にだけは当たらんように、そこだけは各自で注意したってな。

俺は配られた資料に目を通し、第一小隊制圧一班の担当を指でなぞっていった。

ーーーー最初は民自党、品川駅前。

これによると、どこの班もだいたい一日置きに、都内のどこかしらで警備をやることになりそうだった。

「SATが現場で警備するのは延べ４３回。期間は十三日と長丁場だ。これとは別に、当然のことながら通常待機、夜間待機がある。くれぐれも体調など崩さぬよう留意し、この選挙期間を乗りきってほしい。

基本的には諸君は私服で警備に当たることになる。装備はサブマシンガン、MP5A5と、拳銃、P9Sで対応する。」

ハードな期間になりそうなのは目に見えていた。

なんや、またAの怒った顔が浮かんできそうやなぁ。