DAY 51 アニメ派の方はネタバレです多分 ページ5
その日は直ぐにやってきた。
「………大丈夫…かなぁ…」
ヘッドセットをつけながらボソリと呟くと
「修たちのためだ。絶対基地には入れるな。」
そうだ！修くんたちのためだ。
「「「了解!!」」」
私はパソコンと向き合った。
この時ヒュースは陽太郎と一緒にリビングにいるはずだった。なのに陽太郎は雷神丸共々眠ってしまったのだ。まあ、5歳児だし、眠かったのかな。
ドアが開いた音がして、ヒュースが出て行ったのだと直感した。
咄嗟に私はヘッドセットをその場に置いて上着も着ずに飛び出してしまった。
路地を抜けしばらく行くと
「!?」
息を飲んだ。陽太郎がいる!!
雷神丸にも負ける自分の足の遅さを呪った。
「わすれものだ」
わー!!ばかー!!なにやってんのー!!
陽太郎がヒュースに差し出したのは紛れもなく
「………お前は…本当に帰る気があるんだな？」
ああ、こいつがヒュースの国の従属国の近界民なんだ。もちろんヒュースが｢ない｣なんて言うわけがない。
「勿論だ。」
「ならそこのガキを殺せ。」
思わず路地から飛び出したくなる衝動を抑えつつ様子を伺う。
すると…
ヒュースは陽太郎を刺した。スコーピオンだろう。そこまで見ることが出来るほど不思議と落ち着いていた。だけど…
「待ちなさい、勝手に帰るなんて許さない!!」
私は路地から出てきてしまった。
「なんだ？女？」
「!?………何故ここに…」
敵もヒュースも困惑してる。
ここで私は自分の浅はかさを知った。
私が立っていたのはヒュース側ではなく、近界民側。近界民の手がこっちに伸びて私の首を掴んだ。
「がｯｯ…!?」
「璃音!!」
「馬鹿なヤツだ!!殺せって言ったらホントに殺しやがった!!初めから俺たちはお前の回収は命じられてない!!」
なにそれ…どういうこと…？
「お前は国に捨てられたんだよ!!」
ヒュースは一瞬下を向いてそれから低い声で言った。
「離せ…璃音を…離せ!!」
最後は声をかなり荒らげていた。
「なんだ？まさかこの女が好きなのか？」
私たちよりも年下っぽい敵はヒュースを挑発しながら私の首をさらに絞めあげた。
「かはｯ…」
私の喉から変な音が出たのを見てヒュースの目はさらにつり上がった。
こんな表情を見るのは初めてだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シュラ(プロフ) - わぁぁぁぁ！好きです！この作品好きです！ヒュース推しなんで毎日見てます！ (2021年6月20日 21時) (
レス) id: c3371b51a4 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - twiceモモペン☆さん» いつもありがとうございますっ!!私の妄想と捏造にまみれてますがそれでもやはりヒュースはかっこよき！推しキャラの一人です！これからも頑張ります!! (2019年6月23日 21時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
twiceモモペン☆ - 続編おめでとうございます！だいっすきな作品です！今後とも楽しみにさせていただきます！ (2019年6月23日 19時) (レス) id: 180f1651c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫蘭華(プロフ) - sakuyaさん» 大丈夫ですよd(ゝω・´○)私実はとても面倒くさがりでして、話の流れが大きく動かしずらいのは苦手なのですよ(--;)ですのでちょっと飛び飛びになります。紛らわしくて申し訳ないですm(_ _)m (2019年6月22日 22時) (レス) id: cb87232c53 (このIDを非表示/違反報告)
sakuya(プロフ) - DAY30から34に飛んでますけど、あってますか？ネイバーとボーダーの許されない恋！！この後どうなるのかドキドキします！ (2019年6月22日 21時) (レス) id: 251273f07f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：姫蘭華 | 作成日時：2019年6月22日 16時
