氷と雷が描くイナイレ界part3 (ページ3)

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大人の口論(？) ページ3

リト「あ、俺はセイラの親友で、リトっつーの。
年齢は21歳。一応青龍の卒業生な。普段は副業でバーと刺青師やってんよ」

他に水狂言と同じ赤毛の、元情報屋の人や、顔に傷痕のある茶髪の人、クールな割にやたら態度のデカい黒髪赤眼の人とがいたが、名前出すとネタバレになるので敢えて伏せます by雷雨

葉月「今回は雅さん……聖羅ちゃんの義母の粋な計らいでプライベートビーチを貸切しちゃったからねえ」

チトセ「贅沢だな。エリアから外へ出れば一般客のいるビーチと繋がってるが、一応この近辺は私有地だから心置きなく遊べる。そうだろ、ショウ──」

柊が振り返った矢先、聖羅は無言で人目も気にせず服に手を掛けてストリップを始めていた。

チトセ「え、あ、おい……？」

聖羅「…………、安心しろ。外で全裸になんかなんねぇよ」

黒い布地に、上は胸の中央、下は腰の左右が金の輪で繋がったバンドゥホルターネックビキニを身に付けている聖羅。

葉月「あの水着ね、俺が選んだんだよ。上はMediumで丁度良かったんだケド、下のサイズは規定のがなかったから特注だよ。……小さいってイミでね」

それに加えて、腰に青のグラデーションが綺麗な半透明のパレオを巻く。

リト「あれでビーチサイド歩いたら即刻オトコの目が釘付けだな、どこにとは言わないけどさ」

チトセ「何だ、急に脱ぐから驚いたじゃないか。着てるなら言ってから──」

衣服を砂浜に放棄した状態で、柊の横を素早い動きで聖羅が横切った。

次に振り返った時には、遠方で素潜りを始めていた。

聖良「食いつきが良い空さん、初めて見ました……」

リク「あー、毎回あんな感じです。自然に触れるのは嫌いじゃないんで……。魚とか動物も」

夜日名「お目付役で来たのに、速攻見失ってしまうとは……。ちょっと追いかけて……」

夜日名がうんざりとまでは行かないにしても困った様子で後を追おうとするが、黒髪の人が「俺が行く」と言うのでそっちに任せる事となった。

ロメオ「アァン？ジュリエッタいねぇの？
せっかく俺様がウォータープルーフの、良い日焼け止め持って来て塗ってやろうかと思ったのによォ」

リト「ははっ、セイラに直でベタベタしようなんて100年でも足りねぇくらい早ェっての。この浮浪者が」

ロメオ「アーレェ？何だよ刺青の坊ちゃん共も来てやがったんかよ。言っとっけど俺の方がお姫と付き合い長いかんな？」

……などと口論するダメな大人達は放っておこう。