氷と雷が描くイナイレ界part3 (ページ46)

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仮理解ページ46

気になる...なんで手が震えてるんだろうか...

それに殴られ屋って...

なんで？

＿in聖良の脳内

ルナ「あー！分からないことが多すぎる〜！」

頭をくしゃくしゃにながら叫ぶ。

フルール「そう怒らないで、うるさいわ。」

腕を組んでいるフルールはややキレ気味で言った。

ルナ「だって殴られ屋だよ！？どうぞ殴ってくださいだよ！」

フルール「...まぁ、たしかにそうね。自分から痛みをくらいに行く人なんてそうそういないわ...多分。」

ルナ「多分かい∠( ﾟдﾟ)／ﾋﾞｼｯ」

ツッコミを勢いよくいれた。

フルール「もしくは...Mか...」

ルナ「それは絶対にない。」

フルール「冗談よ、真に受けないで。」

とは言いながら真顔のフルール。

ルナ「...じゃあ他に何があるんだろう。さっきも言ってたけど...痛みを自ら味わいに行くなんてそうそうできない。いくら自分をどうでもいいと見ようが見まいがそれは結局気持ちで自分を嫌っているから。本能ではやっぱり自分を大切にしちゃうからさ...だからきっと...」

フルール「えぇ。彼女は自分をどうでもいいという気持ちではない。またはそういう気持ちだけではない。」

ルナ「謎だね、空さんって。聖良の【思考・感情併読】もさ、全然できないし。」

【思考・感情併読】...聖良特有の能力のようなもの。相手の思考や感情を２つ以上同時に読むことができる。

フルール「そうね...あ。」

ルナ「ほい、どうした？」

フルール「なんとなく心あたりがあってね。前に聖良が読んでた本に"痛みを感じない"女の子の話があったわ。もし、それが現実で存在するのなら。」

ルナ「空さんは、痛みを感じない？...それだ！」

指をパチンとならし指差すルナ。

フルール「人を指でさすな。」

ルナ「ごめん、ごめん」

フルール「まぁ、もし彼女がそういうことなら...」

＿

聖良『納得できるね。((ﾎﾞｿｯ』

輝莉「ん？なんか言った？」

聖良『ん〜ん、別にー。』

これで殴られ屋のことは仮理解？できたけど...

空さんはなんで震えてるの？

この震えは柊さんたちと関係あるのかな...？

瑩さんには抵抗してないし...

ん〜まぁ空さんにもいろいろあると思うし、他人の気持ちにズカズカ入るつもりはないけど...

まだまだ僕は彼女らを知らないようだ。

輝莉「ねぇ、そんな騒動？が起きてるなか、真顔でずっとゲームするのは笑えてくる。ってかマイクラで何してるの？」

聖良『街を作った。』

輝莉「すごすぎて何も言えない。」