もし、悪の帝王が明るい青春を送っていたら †ディオ† (ページ5)

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Ⅳ ジョナサンページ5

次の日

早朝

鳥がさえずり朝を知らせる

ｺﾝｺﾝ

小さなノックの音が聞こえる

『…ふぁい…』

眠いなぁ……

「失礼致しまァす…お嬢様ッ☆」ｷﾗｯ

キラリとポーズを決めてジャクソンが入ってきた

『おはよう…』

「おや…おやおやおやおやァ？また遅くまで読書されていたのですねェ？いけませんねぇ……」

そう言いながら、せっせとAの髪を櫛でとかす

『痛っ…もう少し丁寧にしてよおっ！！』

「し、失礼しました……」

『もー貸して！』

「は、はぁ……」

ジャクソンがといた髪をまた自分でときなおす…

『レディの髪は命なのっ。もうすこーし優しくしてっ！』

「はい、お嬢様。今後は気をつけますね」

『ふふー！よろしい！！』

Aが髪をとく間に茶を入れる

香ばしい香りが漂う

『…あ！それはリョクチャね！！そうでしょ？この香り！』

「ピンポンですお嬢様！先日お気に召された様でしたので大量に仕入れました☆(ご主人様が)」

『…またお父様ね……』

Aの父、アベル・フローリアは一人娘のAの事を溺愛している

何に関しても甘やかしすぎなのだ

それに比べ、母、フィオレはAを優しく時に厳しく接した

とはまあ言ったものの、わが子は可愛いもので、親バカとはまさにこのことを言うのかもしれない

「さ！お嬢様、ジョースター卿がお待ちです。参りましょーう！」

☆☆☆☆☆

朝食も終わり、皆自室へと戻った

Aは

『ジョナサーン！』

「？A、どうかしたの？」

ジョナサンの部屋にやって来ていた

『手紙で聞いてた…』

「わああっ！な、中に入ってっ！！」

と、Aの腕を掴んでドタンと部屋の中に連れ込む

☆☆☆☆☆

「………？」

ジョナサンの声が聞こえる方を見ると

Aと言ってたあの子を部屋に強引に連れ込む(ように)のが見えたディオ

「ジョジョ？！」

アイツ……何を……

気になったディオはジョナサンの部屋へと走っていった

☆☆☆☆☆

で、部屋の中では……

「だ、ダメじゃあないかAっ。あまり大きい声で言わないで！」

『むぅ……気をつける……』

ジョナサンは相当焦っているようだ

━━━━ディオに知られたら絶対にいじられる！

『ジョナサン？』

「あ……えっと……ごめん。女の子の腕、強く引っ張っちゃったから……」

『……あ。ううん。大丈夫だよ！』

ニコリと笑うA

ﾄﾞﾀﾞﾝｯ

また扉が開いた