もし、悪の帝王が明るい青春を送っていたら †ディオ† (ページ3)

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Ⅱ ディオページ3

『……わ、わわ……』

「あぁ、済まないな……えっと…」

ディオがAをそっと下ろす。

「彼女がA、僕の友達だよ！！君に紹介したくて！」

目がキラキラするジョナサンに対してディオはため息をつきながら

「女の子には優しく、という事を知らないのかいJOJO…」

全く、君は教育がなってないな！

ﾋﾟｯｷｰﾝ

この言葉を聞いて、ジョナサンのうちの何かが切れた

「な、なんだってッ？！もう1度言ってもらおうかディオッ！！」

「あぁ！何度でも言ってやるさ！！お前は紳士ぶってるくせに礼儀とかそういうのがかけてるんだよッ！！」

ﾋﾞﾘﾋﾞﾘ

二人の間に電撃が走る

『あ、あの……』

うわぁ、すごい嫌な雰囲気…；

2人は依然睨み合ったままだ。

『もうッ！！聞いてるの？！』

Aが大きな声を上げる

「「！？」」

どうやら2人とも我に返ったようだ＿＿

「ごめん、A……。ディオもごめん…これからは気をつけるよ」

『え…う、うん…』

「……フン…」

「な、なんだいその反応はッ！！ぼくは謝ったじゃあないかッ！！」

あーあ…結局…；

その後、2人はまた言い合ったそうな……

☆☆☆☆

もうッ！！折角ジョナサンのとこに来たから遊ぼうと思ったのにッ！！ジョナサンのバカッ！！

Aは屋敷から少し離れたところに来ていた。

『……はぁ…』

1人ため息をついて空を見上げる。青空に若干雲がかかっていた＿＿

ﾊﾞｷｯ

『…！！』

木の枝が折れる音がした＿

音がした方を振り返ってみると……

『？！……ディオ…くん…？？』

「なんだ…その反応は……」

『いや……だって……』

ディオがAに向って花束を出していた＿

「……さっきは迷惑かけたな……その……詫びだ…受け取れよ…」

『…あ、ありがとう……？』

「なんでそこで疑問形なんだ…；」

『いや、だって……どんな反応したらいいのかわからないから…』

うーん、どうも険しい雰囲気だなぁ……；

2人とも隣に座りながら互いを見ようとはしていなかった…

「とりあえず疑問形じゃあないありがとうを返せ…」

『さっきから気になってたんだけどなんでディオくんは命令形？』

「う、うるさいな！！く、癖だ！癖！あと、僕の事はディオでいいからな！！」

そう言ってディオは屋敷へ帰っていった＿

『変わった子…フフッ…』