DIOと僕の非日常二次創作 (ページ20)

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１６.敵はすぐ近くページ20

「序那、私のところへ来い。早く。」
ハタキで埃を落としていると、DIO様に切羽詰まった顔で呼ばれた。
「あ、ここやったらすぐ行きます。」
「今すぐ来るんだ！」
「あっ・・スイマセン・・・。」

DIO様の部屋に行き、僕は気になったことを聞いた。
「あの・・何かあるのですか・・？」
おずおずとした感じで聞くと、DIO様は間を少しあけて答えてくれた。

「なるほど、敵はもうこの館に・・・。」
「序那、お前は私が守る。私がこの世界で一番愛してるのはお前だ。たった一人の・・・。」
DIO様は優しく抱きしめてくれた。
体は冷たかったけど、DIO様の愛情は暖かかった。

一時間たったぐらいだろうか？
扉越しにヴァニラさんの声が聞こえた。
「DIO様、テレンス・T・ダービーが敗北しました。」

テレンスさんが？服を作ってくれたり、髪を切ってくれたりしてくれたのに・・。
「うぅ・・DIO様ぁ・・えぐっ、てれんしゅ・・さんが・・・。」
「大丈夫だ、泣きやめ序那。・・・ヴァニラ、入れ。」
ドアがギイと開いて、険しい顔をしたヴァニラさんがDIO様の前に膝まづいた。
「テレンスが負けたのは、忠誠心が足りなかったからだ・・。ヴァニラ、お前の命を私にくれるか？」
DIO様の問いに、ヴァニラさんは首を〝切られて″答えた。
「ひぃい！あぁ・・ヴァニラさ・・おぶっ、うえぇえ・・・。」
ヴァニラさんの首からは真っ赤な血が噴き出して、鉄臭い匂いが部屋中に広がる。
「見るんじゃない。・・・ヴァニラ、私の血で生きかえるがいい・・。」
DIO様は手首を切り、血をヴァニラさんの首に零すと、ヴァニラさんが起き上がった。
「DIO様、あなたの期待は満たされるでしょう。」
そう言うとヴァニラさんは一気に消えた。
「ど、どいうことですか・・？DIO様・・(ガオン！)・・うわ！！」
壁に大きな穴があいた。いったいどうして？
「ドアくらい開けていけ・・。この世から姿を消すスタンドよ。」
「DIO様、スタンドとは一体・・？僕にも、教えてください・・・。」
僕には知らないことがいっぱい。敵のことは教えてもらったけど、他にもいっぱい教えて欲しい。
DIO様の事だってもっと知りたい。
「・・序那、お前は何も知らなくていい。その方がお前の幸せにつながる。」

知りたいのに。知って、DIO様の役にたちたい。足手まといかもしれないけれど。