battle128 ページ43
*コネシマ side*
広場のベンチに腰掛け、深い溜め息をつく。
すると、不意に冷たい缶を頬に当てられた。
コ「冷たっ!?!?」
ほんのりと漂うタバコの臭(ﾆｵ)いに視線を上げると、へらっと笑う大先生が立っていた。
鬱「なーにらしくない顔しよんねん」
持っていた缶を俺に手渡し、隣に腰掛ける大先生。
コ「……サンキュ」
ありがたく、渡されたコーラに口をつける。
鬱「ショッピの奴……大丈夫そうやな。さすがペ神や」
コ「……そうやな」
ぼんやりと前を見たままそう応えると、大先生はタバコの煙をくゆらせながら口を開いた。
鬱「なんでそんな辛気(ｼﾝｷ)くさい顔してんねん」
コ「え……」
驚いて思わず目を向けたが、すぐに視線を落として呟く。
コ「……すごかったな、お前」
鬱「え？……あぁ。久々に使ったけど……体は覚えてるもんやなぁ」
おどけたように笑っていた大先生だったが、ふっと真剣な表情になって俺を見つめた。
鬱「で、何が言いたいん？」
グッと拳を握り締め、震える声で静かに告げた。
コ「───お前がショッピ君の先輩やったら良かったのになぁ……」
鬱「……何やねん藪から棒に」
首を傾げる大先生に、膝を抱えて顔をうずめる。
コ「後輩より弱い先輩なんておったらアカン。俺……バトルもまだまだやし、いっつもショッピ君に助けられてる。せやから…俺には“先輩”の資格なんてっ……」
基本人前で涙を流したくない質(ﾀﾁ)だが、今は抑えきれずあふれてしまった。
大先生の包み込むような雰囲気が、そうさせたのだろうか。
鬱「……似た者同士やなぁ」
大先生の呟きは、嗚咽(ｵｴﾂ)に掻き消されて聞こえなかった。
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空文 加菜(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！ いろいろ盛り込みすぎて自分でもたまに何が書きたいかわからなくなるんですがね…(笑) これからもちまちま更新していきますので、気長に気楽にお付き合いくださいm(_ _)m (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 空文 加菜さんの作品とても大好きです…！(急な初コメ失礼します) 世界観がなんかすごいって感じで心引き込まれます… 更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 1ca193c490 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！ 率直な感想嬉しいです…(泣) この先もお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年9月28日 18時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 初コメ失礼しまっす! トン氏...良いッスね.. 空文 加菜さんの毎回心に響き泣いてしまいます! ゆっくりでも良いので頑張ってください! (2018年9月28日 17時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - ERAさん» ありがとうございます！ のんびりやっていきますので、気長にお付き合いお願いしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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