battle119 ページ26
*トントン side*
以前から気にはなっていたのだ。
ゾムがやけにグルさんに従順である事が。
今回のvsオクタリアンの件でもそうだ。
グルさんに危機が迫った時、ゾムはロボロを置いてまでグルさんを助けに動いた。
その忠誠心は、俺たちが同じ部隊に配属させられた時からあったように思える。
俺が言えた事でもないのだろうが……その頃からゾムは、本当に“グルッペン命”みたいな感じだった。
他の奴らより明らかに、グルさんへの執着度が高い。
だからこそ、気になったのだ。
───あの二人の出逢が。
ー＊ー＊ー＊ー
グ「突然何かと思えば……俺とゾムの出会いを知りたい、だと？」
リビングに五人全員が集まっている中、俺はグルさんに心中を伝えた。
グルさんの隣に座っていたゾムは、思うところがあったのかビクッと震える。
その様子を横目で見、俺に視線を戻してからグルさんは眉をひそめた。
グ「俺としては別に構わんが……お前はどうだ？ ゾム」
ゾ「……………」
視線をそらし、険しい表情を浮かべるゾム。
そんなに嫌な出来事があったのだろうか……。
オ「うーん……気にならないと言えば嘘になるけど、話したくないなら無理に話さんでええんやで？」
鬱「そうそう。人には、言いたくない事の一つや二つあるもんや」
ゾムの様子に、周りのみんなが助け船を出してやる。
ト「い、いや、ゾムが嫌ならええんよ。ちょっと気になっただけやし……」
グ「俺もそう思うゾ。話したところでどうにかなるわけではないが……お前が不快になるならやめておいた方が＿＿＿」
ゾ「……いや、話す」
ト「えっ……」
グ「……いいのか？」
ゾ「おん……。こいつらなら……言っても見離さん…気がする」
そう言うゾムだったが、固く握り締められた両拳が微かに震えている。
それでも、俺たちに見離されるかもしれないと恐れるほどの過去……それを打ち明けようとしてくれている。
グ「……わかった。俺から話そう。嫌になったら、すぐに止めて構わんからな」
ゾムがこくりと頷いたのを確認し、グルさんは口を開いた。
グ「俺がゾムと出会った……いや、対峙したのは、そこそこ戦場に慣れてきた頃だった───」
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空文 加菜(プロフ) - もちもちさん» ありがとうございます！ いろいろ盛り込みすぎて自分でもたまに何が書きたいかわからなくなるんですがね…(笑) これからもちまちま更新していきますので、気長に気楽にお付き合いくださいm(_ _)m (2018年9月30日 21時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち - 空文 加菜さんの作品とても大好きです…！(急な初コメ失礼します) 世界観がなんかすごいって感じで心引き込まれます… 更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 1ca193c490 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 紺狐(ユウ)さん» ありがとうございます！ 率直な感想嬉しいです…(泣) この先もお付き合いよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年9月28日 18時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
紺狐(ユウ) - 初コメ失礼しまっす! トン氏...良いッスね.. 空文 加菜さんの毎回心に響き泣いてしまいます! ゆっくりでも良いので頑張ってください! (2018年9月28日 17時) (レス) id: 6446cf17af (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - ERAさん» ありがとうございます！ のんびりやっていきますので、気長にお付き合いお願いしますm(_ _)m (2018年9月2日 21時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
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