battle51 ページ4
*鬱先生 side*
鬱「シャ〜オちゃん！ ブキ決まった？」
シ「うわっ、何やねんその呼び方。キモッ」←
鬱「酷ない!?;; 俺はもっと距離を縮めようと〜……」
蔑(ｻｹﾞｽ)んだ目でこちらを見るシャオちゃんの手には、ちょっと予想外のブキが。
鬱「バケツ……？」
バケツこと、バケットスロッシャー。しかもデコの方。
鬱「へ〜。なんでソレ選んだん？」
シ「んー……メインに関しては特に理由無いんよね。しいて言うなら、変わり種でおもろそうかな〜って。ホンマに惹かれたんはスペシャルや！」
確か、デコのスペシャルはダイオウイカ……。
鬱「なるほどなぁ。自分が変化できるってのも面白いよな」
自分も使っているので、わかる節がある。
しかしシャオちゃんは、少し恥ずかしそうに視線を泳がせた。
シ「い、一番の理由はな……？
大先生、お前にあるんやで」
鬱「え……俺？」
キョトンとする俺に、シャオちゃんはバケツデコを抱き締めながら言う。
シ「いつかのバトルの時……お前がダイオウイカでキルしまくってたの見てさ。なんていうか……かっこええなって思ってん」
鬱「……！」
そんな風に思ってくれてたんや……。
シ「せやからまぁ……憧れってのが一番の理由やな！」
“憧れ”……。
『俺、貴方に憧れてチャージャー始めたんです』
……憧れられるのは、悪い気はしない。
だが、その思いがいつか、シャオロンにとって重い足枷になってしまうのではないかという不安もある。
シ「せ、せやからな。ダイオウイカのコツとか……教えてくれへん？」
恐る恐るうかがってくるシャオちゃんに、ハッと気付く。
ほんの数ヶ月前まで、バトルがトラウマになってままならなかったシャオロンが……今、自分の意思で俺に教えを乞(ｺ)うている。
今は、この成長を純粋に喜ぶべきなのだろう。
それなら……ちゃんと応えてやらんとな。
鬱「……ええよ、教えたる」
そう言うと、シャオちゃんはパアッと顔を輝かせた。
シ「ほんならはよ行こで！」
鬱「待ってシャオちゃんレジレジ;;」
シ「あっ、金無い！！」←
鬱「あー……ほんなら俺が払ってやるから。稼いだらきっちり返してな？」
シ「おぉ！ ありがとうな！」
支払いを済ませるなり、飛び出すシャオちゃん。
シ「早く来いよ大先生ー！！」
抱いてくれたその憧れを、彼の重荷にしたくない。
気負わず、純粋に“憧れ”を目指してほしい。
あいつにも、そんな時があったんやけどな……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「軍パロ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 加菜(プロフ) - ゆきさん» 悩むんですよねぇ彼の口調…。結局途中で変えるという(笑) (2018年8月14日 4時) (
レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - まってwwひとらんの口調に笑わせられるww (2018年8月14日 0時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 兎危@緑君は天使です。これ絶対←さん» うわぁ…妄想がはかどr(( (2018年8月8日 22時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
兎危@緑君は天使です。これ絶対← - 空文 加菜さん» ですね...w筋肉凄い(こなみ)らしいですよ。知りませんけど() (2018年8月8日 22時) (レス) id: 83b7e38493 (このIDを非表示/違反報告)
空文 加菜(プロフ) - 兎危@緑君は天使です。これ絶対←さん» そうなんですか(笑) 結構厳しいお人になっておりますね…w (2018年8月8日 17時) (レス) id: 9bc8a66818 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
