230．友達 ページ43
まぁ、襲われたというより、襲われそうになった、かな。
その日はかなりの豪雨で雨が窓を打ち付けていた。
多分、それから雨が嫌いになった。
雨を見ると、打ち付ける音を聴くと、思い出してしまうから。
怖かった。その時はお母さんが助けに入ってくれた。
その日を境に、私は男の人が怖くなった。
学校でも極力男子とは関わらなくなった。
たまに関わってくれていた男の子も離れていった。
少しした頃だったかな。
この学校には虐めがあることが分かった。
誰なのかも分からなかった私はどこか他人事のように考えていた。
夏休みが終わって二学期が始まった。
突然私は女の子に話し掛けられた。
「ねぇねぇAちゃん！私と友達になろう！」
私は嬉しかった。明るく笑う彼女に私も笑顔でうん、と返した。
その子の名前は”佐織”。新村(にいむら) 佐織。
その日から私と佐織はよく遊ぶようになった。
クラスも卒業までほとんど一緒だった。
中学はほぼ持ち上がりだった。知った顔がほとんど。
勿論佐織も一緒だった。
これからだった。これからだったのに。
小学校の時のようにやっぱり仲が良かった私達はその日も遊ぶ約束をしてた。
学校のいつもの場所に行ってみても佐織は居なかった。
代わりに女子達の笑い声が聞こえてきて、反射的にそこを覗いた。
そこには、複数の女子達に虐められている佐織が居た。
その時女子達が何か言ってた気がするけど、全く覚えてない。
ただ私は耳を塞いでその場に踞ってしまった。
助けなきゃいけないのに、恐怖で助けれなかった。
それから私は佐織と公園のベンチで話していた。
佐織が虐められているとき女子達が言ってた事について聞いたんだと思う。
はっきりとは思い出せないけど。
そして私と佐織は喧嘩をした。
元々人と関わることが少なかった私は、人の気持ちを読むことが苦手だった。
口で言ってくれないと分からなかった。
いや、気持ちを読めても本当にそう思っているのか、自分に自信がなかった。
きっとここからだった。私が壊れたのは。
その日はそのまま佐織とは別れた。
別れたというより私が一人公園に取り残された。
次の日、佐織が学校に来なかった。
心配だった。謝りたいと思った。仲直りしたいと思った。これからはちゃんと佐織の気持ちも考えるから、だから、ずっと友達で居ようって。
なのに、なのに…。
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trap(プロフ) - ましろさん» 返信遅くなってすみません！一気読みお疲れ様です！！昔書いたものですが喜んで頂けたならなによりです！！ (2019年4月1日 22時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ましろ - コメント失礼します！シリーズ最初からイッキ読みしました！長いのに読みやすいし投稿ぺーすも早いので愛読させて頂きます！これからも無理せず頑張ってください！ (2019年3月31日 19時) (レス) id: 8babdea82f (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - trapさん» この量を公開するにしては早いと思うんですが…もっと遅くてもいいですy((((殴 無理せず頑張ってください。 (2019年3月29日 22時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - ぽいぽいさん» え、これで更新ペース早いんですか…?!?てっきり待たせ過ぎて「いつまで待たすんじゃゴラァ」とか言われるも思ったんですけど←次はもっと遅く公開しますね(((殴 (2019年3月29日 21時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - 更新ペースが早過ぎてトントンさん並みに無理しとるんちゃうかと心配です。遂に最終章、楽しみです。お待ちしています^ ^ (2019年3月29日 19時) (レス) id: 05af6d92c8 (このIDを非表示/違反報告)
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