100．助ける ページ7
noside
ゾ「ｯな…」
そこには、ロープで縛られた傷だらけのAの写真が乗っていた。
思わずゾムは携帯を机に落とす。
それを横に居る狂犬ことコネシマが拾い上げる。
コ「ｯは、まじかよ、、。」
コネシマはひきつった笑顔で携帯を幹部全員に見えるようにする。
その写真を見た幹部は全員目を見開いた。
使「ん？なにかありましたか？」
ト「…いや、すまんけど席外してくれるか？」
使「はい！分かりました！それでは、失礼します。」
ﾊﾞﾀﾝｯ
と扉が閉まる。
それをきっかけに、食堂が静寂に包まれる。
シ「…どうすんだよ。」
その静寂を破ったのは不人気ことシャオロンだった。
その言葉に全員が頭を抱える。
ゾ「…にぃ…ちゃん…？」
ただ一人を除いて。
ゾムのその小さな声を聞き取ったコネシマはゾムに質問する。
コ「にぃちゃんって、これやったんお前の兄貴やって言うんか？」
ゾ「…」
コ「答えろよ！！」
ゾ「ｯ…すまん…すまん…」
ゾムはスマホに送られてきたメールと、コネシマにそう聞かれた事に罪悪感を募らせていた。
ゾムの持ったスマホにはこう書かれていた。
【こうなったのはお前のせいだぞ？ゾム。】
ゾ「…俺の兄だ。これをやったのは。俺が…俺のせいで…」
ゾムはその場にしゃがみこむ。
いつもは即行動する彼がこんなに取り乱しているのは幹部でも一部しか見たことがなく、戸惑っていた。
グ「…取り敢えず、ロボロ。この写真から相手の居場所を特定しろ。トン氏は俺と指示。救出するのがコネ、シャオ、鬱。それと、ゾム。お前もだ。」
ゾ「ｯ…」
グ「お前が
ゾ「…わか…った…」
指示を受けた者は各自動き出す。
指示を貰っていない者とゾムだけが食堂に残った。
ゾムは、動くことが出来なかった。
ただその場でしゃがみこんで、手を震わせていた。
そんな彼に復讐鬼ことひとらんらんが近づく。
ひ「ほら。そんなとこでしゃがんでないで、助けに行かなくていいの？」
震えているゾムの腕を掴み、半ば強引に立たせる。
ゾムの顔は、不安、恐怖、罪悪感が占めていた。
ひ「お前が行かなくてどーすんだよ。…絶対に、助けろよ。」
ゾ「ｯ」
ひ「お前だけが頼りだ。な？」
ゾ「…あぁ。絶対、助ける。」
ゾムはそう言うと一瞬でその場から姿を消した。
オ「…過去に囚われんなや。」
誰にも聞こえないような声で、外交官ことオスマンは呟いた。
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trap(プロフ) - 428-clover さん» いえいえ、こちらこそここまで読んで頂き有難うございます。続編はなるべく早く公開出来るように頑張ります！ (2019年3月12日 19時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - じゅぴぴさん» そうです。私こそ紙です！← (2019年3月12日 18時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
じゅぴぴ - 最高……作者さん神 (2019年3月12日 18時) (レス) id: 5ca5f272e2 (このIDを非表示/違反報告)
428-clover - trapさん» 返信有難う御座います。公開を楽しみに待っています。素敵な作品をありがとうございます (2019年3月12日 16時) (レス) id: 19ad0dfb0e (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - 428-clover さん» この話の続編は誤字や変な文面を確認&手直しした後に公開しようと思っています！ (2019年3月12日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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