99．遅い ページ6
noside
ト「…なぁ、Aさん遅ない？」
外もすっかり暗闇に包まれた城の中。
食堂に集まった幹部たちは書記長ことトントンの言葉に「確かに」と各々相槌を打つ。
いつもAを気にかけているトントンは特にそわそわしていた。
オ「また遠くまで買い物頼んだんちゃうん？」
グ「今日は頼んでないゾ！」
コ「今日”は”ってついとるやんけ！wwww」
この前の買い物の件もあり、さほど気にしていなかった。
ただ食事は全員揃ってから食べるという決まりがある以上、食べることは出来ない。
Aはインカムを持っておらず、この城への電話番号も知らないのだ。
帰ってくるのか、今日は帰れないのかの報告があれば先に食べるのだが。
ロ「このまま今日は帰ってこんかったらどうする？」
ト「……しゃあない。あと十分待って帰ってこんかったら食べるか。」
ただ今は買い物の時とは少し違う。
買い物の時より更に遅いのだ。
これでは食事が冷めてしまう。
ゾ「腹減った〜死ぬぅ〜」
ト「そんな簡単に死なれるとこっちが困るんですがそれは。」
ゾ「大丈夫大丈夫。トントンも道連れにするから。」
ト「そうゆう問題ちゃうんすよねぇ！」
こんな茶番をしていても、時間は刻一刻と迫ってくる。
そろそろ十分なのだ。
仕方なくトントンはため息を吐く。
そんな時だった。
ｶﾞﾁｬ
と食堂の扉が開かれた。
使「あの、お食事中申し訳ありません。A様はまだお帰りになられてないのでしょうか？門番の方が気にしていらしたので。」
ト「あぁ、そうなんです。」
使「…実は私、お昼頃A様に、人に会いに行くので城を開けると伝えてくれと言われたのですが…。」
神「人に…？」
使「は、はい。確か男性らしいです。」
使用人のその言葉に、全員が首を傾げる。
Aが男と会う理由が分からないからだ。
兄「Aが男と会う理由なくない？」
鬱「いや、男に会いに行ってこんな時間まで帰ってこんって事は絶対おたのs(((」
シ「やめろおお！！！Aはそんな奴じゃねぇ！！クズと一緒にすんな！！」
鬱「ｼｬｵﾁｬﾝﾋﾄﾞｲ…」
とは言いつつ内心不安を募らせていた。
そこに追い討ちを掛けるように、誰かの携帯の着信音が鳴り響く。
一部はその音に驚いていた。
携帯の持ち主は脅威ことゾムの物だった。
ゾムは彼らしい緑のカバーをつけた携帯を取り出して、掛けてきた人物を見る。
そこには知らない人物からメールが来ていた。
開くとそこには…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 295人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
trap(プロフ) - 428-clover さん» いえいえ、こちらこそここまで読んで頂き有難うございます。続編はなるべく早く公開出来るように頑張ります！ (2019年3月12日 19時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - じゅぴぴさん» そうです。私こそ紙です！← (2019年3月12日 18時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
じゅぴぴ - 最高……作者さん神 (2019年3月12日 18時) (レス) id: 5ca5f272e2 (このIDを非表示/違反報告)
428-clover - trapさん» 返信有難う御座います。公開を楽しみに待っています。素敵な作品をありがとうございます (2019年3月12日 16時) (レス) id: 19ad0dfb0e (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - 428-clover さん» この話の続編は誤字や変な文面を確認&手直しした後に公開しようと思っています！ (2019年3月12日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
