98．恨み ページ5
ザ「あいつはいつも俺に優った。
勉強も運動もいつもいつもあいつが上。
そのせいで俺は周りから比べられる毎日。
親にも期待されず、俺はずっと孤独だった。
そんな俺にあいつは笑顔で話しかけてくるんだ。
うざくてうざくて堪らなかった。
あいつが話しかけてくる度、俺は笑顔を張り付けていい兄を演じた。
あいつはそれにまんまと騙された。
それを見ていつも心の中で貶した。
こんなんに騙されるのかよってな。
そんなある日。
俺は軍学校に入るために必死に勉強していた。
運動も頑張って、合格するために。
あいつはというと毎日友達と遊んで、特になんの努力もしてなかった。
なのに、なのにあいつは…。
試験当日、俺は今まで頑張った分を全てそれに向けた。
だからいけると思ったんだ。
でも、
俺は落ちた。
点数は合格ラインを突破してたのに、何故か落ちた。
試験監督の奴に聞いてみれば、定員オーバーだと。
一人…たった一人多かったせいで…。
そいつがゾムだった。
ろくに努力もしてねぇあいつのせいで、俺は落ちた。
そのせいで俺の人生はめちゃくちゃだ。
周りからは受かったゾムが褒められ、俺は軽蔑したような目で見られた。
俺はあいつを恨んだ。
ここで受かれば俺はこんな目に会わなかったのに。
そのまま精神の病んだ俺は底辺の人生を歩むようになった。
金を借りまくって、犯罪なんか普通にやる。
こうなったのも全部、全部あいつのせいだ。
なのにあいつは今や一国の幹部？
許せる訳ねぇよなぁ？
あいつだけ幸せとか。
壊してやる…あいつの幸せを…。
そう願い続けて俺はこの数年生きてきた。
そしてようやくそれが果たされる。
Aさんのお陰でね。」
目を細め笑う姿に嫌な予感が増幅される。
その瞬間、口を布で押さえられた。
甘い匂い？
なんだろう…なんだか…意識が遠くなっていく…。
なんでだろうか…どっちにしろ、迷惑かけてしまうな…。
誰かに支えられたのを感じて、私は意識を手放した。
ザ「君を×せば、ゾムは絶望するだろうなぁ。まさか、
自分のせいで大切な人が×んだなんて。」
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trap(プロフ) - 428-clover さん» いえいえ、こちらこそここまで読んで頂き有難うございます。続編はなるべく早く公開出来るように頑張ります！ (2019年3月12日 19時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - じゅぴぴさん» そうです。私こそ紙です！← (2019年3月12日 18時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
じゅぴぴ - 最高……作者さん神 (2019年3月12日 18時) (レス) id: 5ca5f272e2 (このIDを非表示/違反報告)
428-clover - trapさん» 返信有難う御座います。公開を楽しみに待っています。素敵な作品をありがとうございます (2019年3月12日 16時) (レス) id: 19ad0dfb0e (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - 428-clover さん» この話の続編は誤字や変な文面を確認&手直しした後に公開しようと思っています！ (2019年3月12日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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