123．事件 ページ30
グ「見事に全員宝石の様な眼をしていた。
元々状況を把握すんのが早かった俺は、すぐに誘拐されたのだと気づいた。
それと同時に、この誘拐犯が狂っている事も。
その時はたんに憶測だったが、こいつは
今考えると気持ち悪すぎる。
んで、そこにトン氏はやって来た。
一人でな。
俺が拐われる所を見て、後をつけていたらしい。
あいつは昔から有能だったからな。
咄嗟の判断で車に発信器をつけて居たようだ。
トン氏はすぐに俺の縄を解いた。
あいつは他人思いやから、他に捕まってた子供らの縄も一緒に解いた。
でも、間に合わなかった。
犯人が部屋に戻ってきたんだ。
犯人はトン氏を見た瞬間、こう言った。
「あぁ、なんて綺麗な瞳なんだ。よし、君がここに残ってくれるならここを出るチャンスをやろう。」
とな。
トン氏はそれに、
「あぁ、分かった。」
そして、突然ゲームが始まった。
犯人は脱出ゲームと言った。だが、トン氏は縛られたまま部屋に閉じ込められた。
俺はひたすら抗議した。
トン氏を離せ、俺が代わりに、と。
だが犯人はその要求は呑んでくれず、これ以上抗議するならトン氏を殺すと言われた。
俺は言う通りにするしかなかった。
そうして行われた脱出ゲームで、脱出出来たのは俺を含めた三人だった。
まぁその二人は、大先生と兄さんなんだがな。
ラピスラズリとアメシストだ。
この事件をきっかけに二人とは会った。
良かったのか、悪かったのかは未だ分からない。
ただ、俺は大切な友人を囮にしてしまった。
その後悔に苛まれながら、俺はなんとかトン氏を救いだす方法を考えた。
大先生と兄さんも一緒に。
一ヶ月経ったある日。
俺らはトン氏を救うためにある作戦を立てた。
そしてその計画を実行に移した。
大先生には構造を把握して指示をしてもらい、兄さんにはいろんな武器を調達してもらった。
俺は主に作戦の計画立てと、トン氏の救出。
二人にはサポートに回ってもらった。
そして、無事にトン氏を救いだす事が出来た。
…だが一ヶ月でトン氏の精神状態はボロボロだった。
なにかの薬を投与されていたらしい。
なんなのかは未だ不明だが。
それから俺らはその地を離れ、暮らしていた。
そして何年か経ってその事件の面影が薄くなってきた頃、隣国だったこの地に国を作った。
これが、この事件の俺が知っている事全てだ。」
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trap(プロフ) - 428-clover さん» いえいえ、こちらこそここまで読んで頂き有難うございます。続編はなるべく早く公開出来るように頑張ります！ (2019年3月12日 19時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - じゅぴぴさん» そうです。私こそ紙です！← (2019年3月12日 18時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
じゅぴぴ - 最高……作者さん神 (2019年3月12日 18時) (レス) id: 5ca5f272e2 (このIDを非表示/違反報告)
428-clover - trapさん» 返信有難う御座います。公開を楽しみに待っています。素敵な作品をありがとうございます (2019年3月12日 16時) (レス) id: 19ad0dfb0e (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - 428-clover さん» この話の続編は誤字や変な文面を確認&手直しした後に公開しようと思っています！ (2019年3月12日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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