117．川 ページ24
エミさんと別れてから少し経った夜中。
私はアンさんを呼び出した。
ロボロに頼んで、メールアドレスを教えてもらった。
今は、彼女を待っているところ。
場所は、橋。
少し大きめの、人があまり使わない橋。
橋の下にはかなり深い川が流れている。
ここじゃないと駄目なんだ。
いや、もっと方法はあったかもしれないが、向こうの世界でもこっちの世界でもきっと、
機械は水に弱いはずだ。
だから、あとは、奪い取って川に投げ込めば…。
ア「こんばんは〜Aさん！ビックリしましたよ〜こんな時間にどうしたんですか？」
私は、すぐに本題に入った。
絶対に、彼女は許さない。
貴「…エミさん…エドガーさんに近づかないでください。」
ア「…は？」
すると、彼女は顔を歪めた。
さっきとは別人の様に。
でも、ここで引くわけにはいかない。
私は一歩前に出てもう一度言った。
貴「近づかないでください。今後一切。」
ア「はぁ？あんた分かってんの？」
貴「…」
彼女は携帯を取りだし、私の目の前に持ってきた。
そしてまた動画を流す。
私はそれが見たくなくて、目を逸らす。
ア「これ、広められていいんだ？へ〜最低だね。これ流されたらきっと、エドガーは社会的地位を失うね〜。」
貴「…別に、広められていいなんて言ってない。」
彼女が気を抜いた隙に、私は携帯を手から奪う。
アンさんは般若のような顔をして返せと連呼した。
でも私は彼女の言葉を全て無視し、川に投げた。
きっとあれにしかデータは入っていない。
動画の取り方からしてあの携帯だ。
…どっかにコピーしてあったらどうしよう。
…その時は、ロボロや他の人に頼んで一緒に探して消そう。
ア「なんてことしてくれんのよｯ！！エドガーに他のデータは消されててあれしかなかったのにｯ！！」
…その必要もなかったみたいだ。
彼女は私の胸元を掴んでくる。
確か、前シャオロンにもやられたなぁ。
ア「あんたのせいで計画が台無しじゃないｯ！！折角エドガーを私の物にできたのに！！」
貴「彼は物じゃない。」
ア「うるせぇ！！黙れ黙れ黙れ！！折角の私の奴 隷をｯ！！！」
貴「彼は奴 隷じゃない！！」
久々に、声を荒げた。
こんなに大きな声を出したのは、本当に久々だな。
リナの時以来…もう半年以上前。
貴「今後彼に近づくな。」
ア「うるさい！！うるさいうるさいうるさい！！！！！」
次の瞬間、私は突き飛ばされ、体が手摺を乗り越えた。
「Aさんｯ！！！」
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trap(プロフ) - 428-clover さん» いえいえ、こちらこそここまで読んで頂き有難うございます。続編はなるべく早く公開出来るように頑張ります！ (2019年3月12日 19時) (
レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - じゅぴぴさん» そうです。私こそ紙です！← (2019年3月12日 18時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
じゅぴぴ - 最高……作者さん神 (2019年3月12日 18時) (レス) id: 5ca5f272e2 (このIDを非表示/違反報告)
428-clover - trapさん» 返信有難う御座います。公開を楽しみに待っています。素敵な作品をありがとうございます (2019年3月12日 16時) (レス) id: 19ad0dfb0e (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - 428-clover さん» この話の続編は誤字や変な文面を確認&手直しした後に公開しようと思っています！ (2019年3月12日 16時) (レス) id: f8ddf3423a (このIDを非表示/違反報告)
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