【ωrωrd！】なりたい。【軍パロ】 (ページ49)

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92．無視ページ49

鬱「あ！Aちゃんやぁん！！」

貴「…」

あの事件(リナの事)があって以来、大先生は異様に私にくっついてくる。
見つけると大きい声で名前呼ばれるし。
なんなんだろう。大先生に好かれたのかな。

ただなんだろう。
なんとなく反応したくない。
申し訳ないことだとは思いつつ、ここの幹部の人達みたいに無視してみる。

…密かに彼らが羨ましいのかも。こんなことをしたくなるのは。

長い廊下の角と角のやり取り。
使用人さん達の目がかなり刺さる。
まぁ別にそれは気にならないのだが。

大先生は「無視せんといて～な～！！」とかなりの距離があるはずなのに聞こえてくる。
それと同時にこちらに向かってくる足音も。

あれは、走ってる？

振り返って見ると、こちらに向かって走ってくる大先生。
遅くもないし速くもないという微妙な速さで。

鬱「Aちゃん好き好きチュッチュッ！！」

なんと言うか。使用人さんが凄い冷めた目で見ている。
私はなんとも思わないが、正常運転してるなぁと。
大分近づくとそこから私に抱き付こうとする。

のを私は横にずれて回避。
私なんかとそんな関係と思われたら申し訳ない。

まぁそのせいで大先生は地面と顔が思いっきり激突していた。
きっと痛いんだろうな。(分からないから他人事)

鬱「いったああああ？！！！」

貴「やっぱり痛いんだ。」

大先生は額と鼻の上を押さえて叫んでいた。
多分摩擦熱で火傷みたいな感じになったんだろう。
あれは痛い、らしい。(少なくとも作者は痛かった)

かなり痛いのか、大先生は涙目になっていた。

これは、悪い事したな。

貴「大先生、大丈夫？」

鬱「大丈夫じゃないです！！痛いです！！」

貴「えっと、取り敢えず傷見せて？」

鬱「うん…」

手を退けてくれたので、傷口を見る。
赤くなって、少し皮が剥けていた。
まず洗った方が良いのかな？
それから消毒して(やめた方が良いです。目に染みます。)、絆創膏貼って。

とにもかくにも医務室には行った方が良さそうだ。

貴「…ちょっと来て。」

鬱「え、うん。」

まぁ医務室よりお風呂場の方が近いからまずはそこで応急措置だけしておこう。
絆創膏は幸い持ってたし。
洗って絆創膏つければいいか。