【ωrωrd！】なりたい。【軍パロ】 (ページ47)

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90．話ページ47

ゾムの兄なら会ったことをゾムに話した方が良いのだろうか。

あの後着いたのが夜でトントンに心配されてしまって渡そうにも渡せない状況になってしまった為、日にちの変わった今日頼まれた物を渡しに行った帰り。

そんな中さっきの事がふと思い浮かんだ。
幹部になってから会ってないってどれくらい会ってないのだろうか。
少なくとも二年以上前。
リナが来たのがそれくらいって言ってたから。

…て言ってももう私が来て一年が立とうとしているのだが。
一般人の女子高生がよくもまぁこんな殺伐とした世界で生きれてるよね。
普通だったら死んでる。

…私が普通じゃないからか。

あぁ思考が逸れるところだった。
やっぱり言った方が…でもザカリーさんの方が嫌かもしれない。
本人に聞くまでは止めておこう。

＊

＊

そして数日後。
私宛の手紙が来た。ザカリーさんからだ。
簡単に纏めると噴水広場で待っているので明後日…まぁ今日なのだが。
お昼に来てほしいとのこと。

今日は特に何もないし行こうかな。

使「A様。どこに行かれるのですか？」

貴「城下へ。お仕事お疲れ様です。」

使「いえ、とんでも御座いません。城下ですね？行ってらっしゃいませ。」

貴「ありがとうございます。」

礼儀正しい使用人さんと少し話して門を潜る。
私なんかにあそこまでしなくても良いのに。
なんて呑気に考えてる時間はなく、指定された時刻まであと少しだった。

上げてもらった身体能力を駆使して、急いで噴水広場に向かった。

＊

ザ「あ、Aさん。どうも。」

貴「どうも。」

噴水広場まではそこまで距離はなく、疲れることなく辿り着くことが出来た。
早速彼と一緒に近くのカフェに入る。
席に着いて店員さんに紅茶を頼んで机に置かれた水を飲む。

最初に話しかけてきたの彼だった。

ザ「ゾムの奴、元気にしてますか？」

貴「まぁ、はい。元気の方向を少し間違えてますが。」

ザ「そうなんですかwwどんな風に？」

貴「例えば食事の時、隣に座った人に無理矢理ご飯を食べさせたりとか。暇になるとすぐに悪戯したり。まぁ主に罠を仕掛けるんですがね。」

ザ「あはは！wwwそれはww元気そうですねwww」

なんだろう。心が軽い。
こんなに彼らの事を話すのが、私は好きだったのだろうか。
分からない。でも、

良いなって、やっぱり思う。