【ωrωrd！】なりたい。【軍パロ】 (ページ30)

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73．迷惑ページ30

シ「A様～」

貴「…」

シ「いやごめんて…許してA…。」

あの後私の事も呼び捨て、タメを約束してもらい食堂に向かって歩いている。
使用人達は私を見ると申し訳なさそうな顔をした。
そんな顔しないでよ。
仕方ない、そう思うしかない情報しか伝わってなかったんだから。

食堂の扉の前までたどり着く。
隣にシャオロンが居るのが少し変な感じだなぁとか思いながら扉を開ける。

…土下座part2。

目の前でシッマが土下座してる。

コ「最後まで信用出来んくてすまんかった！！！！俺の事は許さんでええ！！！一生恨め！！！お願いや！！！」

…多分私は目が死んでいるだろう。
なぜこんなにも土下座を見なきゃいけないんだ。

とにもかくにも。

貴「別に怒ってないし、恨んでもないし恨む気もない。顔あげてよシッマ。」

コ「俺はぐうクズです！！大先生よりクズです！！！もう一思いに殺しt(((」

貴「いやもうそれ聞いたし。良いから。気にしてないし。」

一向に顔を上げる気配のないシッマ。
これは…私も謝罪しないと。
彼が謝罪するなら私だってしなきゃいけない。
むしろ私の方がしなきゃいけないんだ。

貴「…私の方こそ騙してた。ごめん。シッマがもし私の事を殺したいと思うならその時はいつでも殺してくれていい。」

コ「え？！なんでAが土下座してんの？！！馬鹿なの？！！ちょ！頭あげろって！！！」

貴「私は君達の正義感を利用したんだ。死んでも償えるかどうか。死んだ後も恨みがあるなら骨を肉も原型を留めないくらいぐちゃぐちゃのバラバラにして」

コ「分かった！！もう謝らんから！！止めろ！！」

なんとかシッマも止めることが出来た。
でもあれはすべて本心だ。
彼らが望むなら塩酸を身体中にぶっかけてドロドロに…止めよう。
折角シッマが止めろと言ってくれたんだ。

私は久しぶりな兄さんと神の間の席に座る。

ｺﾄｯ

目の前に食事が置かれる。
あぁ、オスマンかな？
そう思い顔をあげれば、なんとトントンさんだった。

貴「オス…トントンさん、ありがとうございます。」

ト「…やっぱ俺よりオスマンの方がええですよね。こんな最低な奴に食事運ばれても迷惑なだけですよね。ほんと、気が利かなくてすみません。こんなんだからすぐ騙されるんすよね。」

貴「あの、別に嫌じゃないですし、迷惑でもないし、気が利いてないとかそんな事ないですよ。あのだから自分責めるの止めましょ？」