【ωrωrd！】なりたい。【軍パロ】 (ページ26)

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69．失格ページ26

ア「なっ？！！そんなの嘘よ！！！」

鬱「ちょお黙っとき。聞こえん。」

ア「ちょっと！！止めなさいよ！！！」

裏の顔。
私に忠告した時はまだ仮面を被ってたんだ。
そして今脱いだ。

…本当に、何も変わらない。
私を殺した”佐々木桃華”と、私を陥れた”アリーナ・ベルフスカヤ”は、同じ。

ただの逆恨みから、凶器を持った。

決定的な台詞が流れる。

ア＜だからぁ、ごめんね？今から雪ちゃんにはぁ、リナを傷つける悪者になってもらいますっ！＞

貴＜ぇ…。＞

少しの雑音引き出しを開けていく音だ。
次に、カッターの刃が擦れる音。
そして、

ア＜きゃああああああああ！！！！！！＞

あの日の悲鳴が聞こえた。

貴「ｯ…わた…しの…せ、い…？」

オ「違う。あれは自業自得や。」

自業自得…私のせいじゃないの？
私が居たから、こんな事になったんじゃ…。
食堂の中は沈黙に包まれる。

鬱「…Aちゃん、入っておいで。もう終わったから。」

全員(－グ、軍、ゾ)「「「？！！？！」」」

オ「…入ってええって。どうする？」

貴「…はい、る…。」

ｶﾞﾁｬ

オスマンは私から離れて、私の肩を押しながら一緒に入ってくれる。
全員の視線が、私の方に向く。

鬱「さて、答え合わせと行こか。Aちゃん。君はリナを傷つけていないね？」

貴「…」

手に力を込める。
爪が食い込んでくるけど、なんとも思わない。
大先生は気にせず続ける。

鬱「リナは君の部屋に有ったカッターを使って、自分で自分を傷つけた。違う？」

貴「…」

否定も肯定も出来ない。
冷や汗が、私の頬を伝う。

ア「私はそんな事やってない！！…Aちゃんに言えって脅されて！！」

鬱「口挟まんといてくれる？」

ア「ｯ」

私は、こんな奴だよ佐織。
ほんとは悪になんかなりたくない。
誰かに真実を話してほしいって、思ってるんだ。

鬱「そして叫ばれて悪になった。否定せんかったら正解って受けとるけど？」

貴「…ごめん。

――――ロボット失格だね。」

真実を知らなかった全員が眼を見開いた。
驚き、戸惑い、そして、罪悪感。
やっぱり、私は意思を持ったら人を傷つけてしまう。