調子狂う ページ4
ut side
『大丈夫ですか…?』
顔を合わせて声を掛けられて更に驚いた。
声に色が無い。真っ白だった。
女の子が僕に掛ける言葉は桃色や黄色、薄い紫色など何か下心がある色が見えていた。
この子は、単純な心配や優しさから何も考えずに行動したのだろうか。
そうならば僕の周りでは外見は勿論、中身もかなり珍しい人種なのではないだろうか…。
「僕は全然。大丈夫やで?」
いつも女の子を扱うようにやんわりとした声で話し掛ける。でも、やはりこの子はいつもの子達とは違うようで…
『え…、全然大丈夫じゃないじゃないですか!血、出てますよ??それに少し触った感じ足首も挫いてるじゃないですか…!!』
和らげて落ち着かせようとした声も意味無く、寧ろ僕の発言で困惑させてしまった。
何か調子狂うなぁ…。
「んー、あー…足は挫いてるんやけど一応立てるし大丈夫かなー、て。」
『いや全然大丈夫じゃないです!
自分、背低いし力も無いからあんまり意味無いかも知れませんけど肩貸しますから保健室行きましょう?』
まじか。いつもなら喜んで女の子の肩を借りる序に色々してみるんやけど…この子の場合なんか違うからなぁ…。ほんまに調子狂う。
でも、歩けないのは事実やし素直に肩は借りることにしよう。
「ありがとう、でも僕重いんよ、だからあんま無理しんといてな?」
言いながら遠慮気味に肩へ腕を回す。
『良いですよ!怪我してるんだから少しは負担無くすようにしてください!』
そう言って彼女は自分の肩へ回ってきた腕を引っ張り自分の身体に僕の体重を3分の1くらい乗せる。
僅かに頬に当たる柔らかい髪の爽やかな甘い匂いが鼻を擽った。
154人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜光石(プロフ) - ゆきさん» お返事遅れてごめんなさい!最近占ツク見ていなくて通知流れてしまってました…。シロって名前可愛らしくて良いですね!確かに苗字は白城ですし白を基調としたお話ですからゲシュタルト崩壊してしまいそうです…!コメントありがとうございました! (2018年8月20日 0時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ヤバイwwシロって名前が好きだから、シロにしてたら、めっちゃ白だったわww(語彙力) (2018年8月13日 16時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
夜光石(プロフ) - 椎名さん» いえいえ、こちらこそ分かりにくくてごめんなさい…!公園のところは冬の夕方という事で紫外線が弱まってる時間を狙っていました…!全然!気にしないでください!指摘してもらえると本編で話せなかった設定とか話せるので嬉しいです!ありがとうございました! (2018年8月5日 21時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - 夜光石さん» そうでしたか。私の理解不足でしたね…すみません。鬱先生に出会うところはわかったのですが、公園の所が気になって…。本当に、申し訳ありませんでした。受験生の方なのですね。程々に、更新も頑張って下さい! (2018年8月5日 21時) (レス) id: 13ccb4a912 (このIDを非表示/違反報告)
夜光石(プロフ) - 椎名さん» 応援までありがとうございます!かなり日が空いてしまって書き方とか表現の仕方とか少し変わってしまうかもしれませんが頑張ります!受験生という事もあって中々長い時間小説に手を付けられなくて…申し訳ありません…! (2018年8月5日 19時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜光石 | 作成日時:2017年11月10日 0時