手紙 ページ20
ut side
生徒会長グルッペンと話した後、あの子と引き合わせてくれたあの子猫の元へ向かった。子猫は元気そうで俺の顔を見てにゃあと一鳴きした。彼女と出会ったのもこいつのお陰だなと思い持って来ていたカニカマをあげようとしたら引っ掻かれた。許さない。やっぱ動物怖い。
もう本当に何度目か分からない溜息を吐きながら項垂れていたらチャイムが聞こえた。やべぇ遅刻やんけ。
取り敢えず出欠確認までには間に合うようにしなくては、と思い重い腰を上げて別段早くはない脚を働かせた。
｢………〜…〜〜〜〜…！｣
……
｢…れ？……鬱は……みか………？？？｣
号令の声が微妙に聞こえる程度まで教室に近付くと担任の俺を呼ぶ声が聞こえた。
｢はぁ〜い、僕です〜鬱です〜〜〜。｣
乱れた息と髪を整えながら緩く挨拶をする。
｢セーフですよねぇ！？｣
｢んな訳ねえだろ、アウトだアウト。｣
｢そーやぞ〜〜大先生〜！遅刻や遅刻〜！！｣
……先生からアウトと告げられ、それに便乗するように金髪チワワから野次が飛んでくる。
俺に白いあの子のこと内緒にしてたくせに腹立つわァ〜…。
｢とにかく、もう席に座れ。｣
｢はぁい…。｣
自分の席に座った瞬間、先程野次が飛んできた方向から丸めた紙くずが飛んできた。
は？と自分でも分かるくらい怪訝な顔を後ろの方に向けるとシャオちゃんがこっちを見て｢広げろ｣というジェスチャーをしていた。
｢なんなねん…｣とボヤきながら紙を広げると、とても綺麗とは言えない字で｢後で話がある。覚悟しておけ。｣と書かれていた。怖。
でも、俺も聞きたいことは山ほどあるのだ。
｢了解｣と書いてブタのピンをしてる奴の方へ投げたらコントロールが狂ったようでコネシマの頭に当たってしまった。
わざとじゃないよ、ﾎﾝﾄﾀﾞﾖ。
｢貴様ァ…｣と素の低い声が後ろから聞こえ、やべ、と思った頃にはもう遅く、頭にさっき投げた軽いボールが直撃してきた。痛えよ。
シッマとシャオちゃんの控えめな笑い声を聞きながら恨めしく思い睨み付けたら目が合ったシャオちゃんに睨み返された。さっきの果たし状といい眼光といい怖えよ。
あまり機嫌が良いとは言えない2人から後で何か言われるのだろう、覚悟はできてん、掛かってこいや。
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夜光石(プロフ) - ゆきさん» お返事遅れてごめんなさい！最近占ツク見ていなくて通知流れてしまってました…。シロって名前可愛らしくて良いですね！確かに苗字は白城ですし白を基調としたお話ですからゲシュタルト崩壊してしまいそうです…！コメントありがとうございました！ (2018年8月20日 0時) (
レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - ヤバイwwシロって名前が好きだから、シロにしてたら、めっちゃ白だったわww（語彙力） (2018年8月13日 16時) (レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
夜光石(プロフ) - 椎名さん» いえいえ、こちらこそ分かりにくくてごめんなさい…！公園のところは冬の夕方という事で紫外線が弱まってる時間を狙っていました…！全然！気にしないでください！指摘してもらえると本編で話せなかった設定とか話せるので嬉しいです！ありがとうございました！ (2018年8月5日 21時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - 夜光石さん» そうでしたか。私の理解不足でしたね…すみません。鬱先生に出会うところはわかったのですが、公園の所が気になって…。本当に、申し訳ありませんでした。受験生の方なのですね。程々に、更新も頑張って下さい! (2018年8月5日 21時) (レス) id: 13ccb4a912 (このIDを非表示/違反報告)
夜光石(プロフ) - 椎名さん» 応援までありがとうございます！かなり日が空いてしまって書き方とか表現の仕方とか少し変わってしまうかもしれませんが頑張ります！受験生という事もあって中々長い時間小説に手を付けられなくて…申し訳ありません…！ (2018年8月5日 19時) (レス) id: a687556f91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜光石 | 作成日時：2017年11月10日 0時
