【d！】ほな、さいなら

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Asideー

正直かなりマズイ。血がどくどくと流れていくのを感じる。けど、その分指揮官のトントンもマズイ可能性があるということ。
エミさんはオスマンと一緒に外交に出ているし
それの警備としてひとらんも言っている。
しばらく帰ってきてないからこの状況も知らないはずだから大丈夫。
ロボロは絶対に見つからない監視塔に居るから大丈夫。

でも、トントンは＿。


やから、書記長を助けに行かんと。



腹は痛いが今までの心の痛みに比べたらなんともない。
走る。走る。度々出会う一般兵を殺戮しながら彼の元へと走った。

彼も、アイツらと同じでプライドが高くその上自分勝手。
やからバレへんように後ろから近づく。

彼の計画をこっそりと変えて、上手くいくように誘導して行った。


あぁ、これが最後の任務かと。

噛み締めるほど何かが締め付けられた








トントンに気付かれず周りを蹴散らすことができた。
「やっぱそんなに準備する必要あらへんかったやん」
なんて彼の声が司令塔付近に響いた。


自分の国の大事な総統の危機にも気づけず
インカムさえ働かせていない上吠える彼らに酷く失望した。

それと同時にかつて有能だった彼は今ではこんなにも愚かなのかと胸が苦しくなる。





勝利のラッパが響いた。

全てが終わり、息も絶え絶えになる。

死に物狂いで森まで来た。これで森で逝ける。
戦場で、私のことを嘲笑った奴らの為に死んだだなんて私のプライドが許せないから
自分から逃げて、どこかでﾀﾋんでやる。

そう思い。隣国の森に入った時点で、
足がふらついた。



あぁ、もうすぐなんやな。
重力に従いそのまま崩れるように座った。


血は、止まる気配が無い。


だいぶ時間たっとるし、もったもんやろ。


さぁ、

お別れの時間やな。



私を嘲笑ってきた有能(笑)さんの


トントン。

ロボロ

ゾム

コネシマ

シャオロン

鬱先生

ショッピ

チーノ




現状を全く知らなかった

エミさん

マンちゃん

ひとらん。


知ってるか？


無知はな。罪なんよ。




後

唯一私に優しくて、暖かかったペ神。











最後に


『グルッペン･フューラー。

ハイル・グルッペンなんてもう二度と言ってやらない。』






掠れた私の始めて声に出した抵抗は
誰にも知られることなく、





そこで私の意識は、パタリと途絶えた。


最後にこんな憎んでいたはずの彼らの笑顔しか浮かばないのは


きっと、頭のバグだ。



















ｰｰｰ

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