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42話 ページ44

ピピッピピッ


インカムが鳴った。
相手は…

「ゾム。珍しいな、どうした?」
「グルッペン!撤退した方が良さそうやで!」

はて、そんなことをする失敗があっただろうか?、とグルッペンが思うと、モニターに映されたのはA。
見るからに視点が定かではない。

「グルッペン。Aの様子、可笑しいで」
「ロボロ、Aの持っているもの…いや人か?人をアップしてくれ」
「了解………どお?」

ロボロがAの手元をズームしたとき

「っ!コイツ!!」

と、勢いよく兄さんが立ち上がった。

「兄さんなにか知っているのか?」
「この前会ったんや!敵国の王子なんやけど…。なんかAの友達らしいんよ…」
「敵国の王子…?」
「せや。瀧とか言ったかな…」
「「それって!」」

トントンとロボロが叫ぶ。
「最初のAの依頼内容やん!」
「敵国の王子だったんか…!」
「え?ほんならAは観光客ってことやったん?」
「それは絶対ちゃうで」

そう、兄さんは強く否定した。

「Aはそんなやつちゃう」

すると、モニターが暗くなった。
代わりに聞こえてきたのはAの叫び声。

「Aっ!」
「ゾム!何があったんや!」
「能力や!多分、能力の暴走!せやから、」

「っ!…あぁ…そのようだな。全軍一時撤退!!」

グルッペンは数分前に聞いたAの声を思い出し、命令をする。

「グルちゃん、Aちゃんは…」
「うむ…Aが死ぬことは無いと思うが…暴走を早く治めないとな…」

ピピッピピッ


インカムの相手はAだ。

「瀧を、安全ナ場所に」
「ッチ…A、帰ってこい。総統命令だ」
「総統閣下。私の使命ハ敵軍の殲滅。帰リまセん」
「A!!」

Aの声は淡々としていてどこか狂喜的な声だった。

「まずいな。まずロボロ!ゾムに瀧というやつをぺ神の元に連れていくように!」
「おっけー」
「そして私はAを迎えにいこう」
「…しゃあないな。ほな、着いていきますわ」
「グルッペン。俺も行く」

そう、兄さんが言った。

「うむ。それでは城の留守番頼んだぞ」
「あーい。気ぃつけてな〜」

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莉亜(プロフ) - オリジナルキャラの三人目設定できないんですけどどうなってますか? (2019年8月31日 17時) (レス) id: 017ccb7948 (このIDを非表示/違反報告)
もち(●´ω`●)(プロフ) - 気ままな猫丸@米民さん» ご指摘ありがとうございます!!助かりました…すっかり忘れていてしまった…(・ω・`) (2017年7月19日 23時) (レス) id: a11a3aabad (このIDを非表示/違反報告)
気ままな猫丸@米民(プロフ) - オリジナルフラグを外して下さいね(*´-`) (2017年7月17日 16時) (レス) id: 08b909fcc8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち(●´ω`●) | 作成日時:2017年7月4日 15時

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