彼等は 34 ページ9
ガンガン痛む頭に少し唸りながら、瞼を持ち上げる
まず最初に目に入ったのは、部屋の天井
次に目に入ったのは、やっぱり目の下に隈を作ったしん君、そして、グルちゃんが居た
気付いたときにはもう抱き締められていて、小刻みに震える肩に心配かけちゃったなーとぼんやり考える
この状況を冷静に分析している自分が居た
グ「ｯ…しん、ぱ…したんだか、らなっ…！」
貴「泣かないでよ。グルちゃんらしくないよ？」
神「グルッペンばっかずるいねんけど…」
あの人達に落とされたことはもう知っているのだろうか
もし知ってるんだったら、あの人達は、どうなるんだろう
神「もー、いきなりヒラくんがびしょ濡れのAちゃんおぶって帰ってきたときはほんま焦ったわー」
貴「え、ヒラ…？」
グ「…？覚えてｯ、ないのか…？」
しゃっくり混じりに言うグルちゃんの言葉に少し考え込む
―――Aｯ！！！！！
…確かに、そう言われると水の中で抱き締められてた気がする
そっか、また迷惑かけちゃったな
グ「…よしっ、ではそろそろ準備するか」
貴「準備…？」
グ「明日にはもうここを出るゾ。Aが二日も寝てたせいで全然遊び足りないけどな」
神「元々勉強の為に来たんやろ…」
グ「な、なんの事だか存じませんね…(震え声)」
貴「…ふふっ、現実逃避しても意味無いよw」
いつも通りの、グルちゃんだ
多分ヒラの事だから、秘密にしておいてくれたんだろう
体育館倉庫に閉じ込められた時もそうだったし
…ヒラも、そう言う経験をしてきたのだろうか…
…考えても分かるわけないけどね
グ「…それと、すまん。起きたばっかで悪いんやけど、一緒に来てくれんか？」
貴「？良いよ？」
特に場所を聞かされず、服を着替えて先に部屋を出たグルちゃん達と一緒にひたすら長い廊下を歩く
こっちの方面は確か…
…やっぱり、食堂
この時間に夕御飯なわけないし、もっと別の理由があるのだろう
ｶﾞﾁｬ
部屋に入った瞬間、視界が真っ暗に染まった
微かな珈琲の香りと、インクの香りが鼻腔を擽る
エ「…ほんま、良かった…」
貴「…あの、エミさん。ここ皆居るよ…？」
エ「…うるさい…」
こっちもよっぽど心配を掛けてしまったらしい…;
エミさんはうるさいなんて滅多に使わないし
昔っから一番の心配性だったしね
ト「あーっと…そ、ろそろ、ええかな…？」
…童t(((ト「あ”？」ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ
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yu-kari - 頑張ってください(*^-^) (2018年10月17日 19時) (
レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - yu-kariさん» コメントありがとうございます！亀より遅いですが、更新頑張ります！！ (2018年10月17日 17時) (レス) id: a14ef8aee6 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！あと、続編おめでとうございます！ (2018年10月17日 16時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
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