彼等は 40 ページ15
牛「うぇ〜い。負けたわ」
貴「だろうね」
牛「 だ ろ う ね 」
細かい事は気にしちゃ駄目なんだよと言って持っていたスポドリをうっしーに投げる
それをかっこつけたかったのか知らないけどうっしーは片手で取ろうとして見事に落とした
単純に馬鹿だと思った(
牛「あ〜〜〜運動終わりのスポドリは最高だな」
貴「そりゃ良かった」
牛「でも驚きだったわ。まさかAがあっち応援するとは」
…自分でも驚きだ
自分から縁を切った相手の応援をするとか
…これじゃ、馬鹿は私の方だな
その時、ポンッと肩を叩かれる
牛「まっ、なんかあったらいつでも相談乗るからさ」
貴「…私より彼女さんでしょ？」
牛「そっちはそっちでちゃんと大事にしてますぅ」
貴「ははっ、分かってるって」
やっぱ昔から変わんないなぁ、うっしーは
こんな彼氏を持った彼女さんは幸せものだな
あ、そろそろ皆の所戻らないとまた文句言われる
方向の違ううっしーに声を掛けようとした瞬間、後ろから腕を引っ張られた
「すみ、ません…ﾊｧｯ…この子、ちょっと間、借りても良いですか…ｯ…」
牛「あー俺は別に良いんだけど…」
「大丈夫です。絶対誰にも見つからないようにするので…」
貴「ｯら、らんちゃ」
驚きと困惑で動けない私の腕を引いてらんちゃんは人気の少ない所まで私を連れてくる
私がまた口を開こうとするのを遮るように、強く抱き締められた
こ、こんな所学校の人に見られたら…
ひ「…ごめん…気づくの遅くなって…ほんとごめん…」
貴「らん、ちゃ、ん…誰かに見られ」
ひ「ここはほとんど誰も来ないから」
しばらくの間無言の時間が続く
気づくって、何に気づくんだろう…
そんな私の考えを読んだように体を離され、再びごめんと言いらんちゃんが話し出す
ひ「…あの日、泣きながら俺達と距離を置こうとするAに、何か引っ掛かってよく考えたんだ
それで、図書館での事あったじゃん？あれ思い出してさ
…あれ、俺達が原因、なんだろ…？
なんなら、小学校の時のだって、俺達のせいでAが」
貴「ｯちが………ちが、わ…ないけど…」
何してんだよ…ちゃんと言わなきゃ、伝わらないじゃん…
ちゃんと、そうだって…
…こんな弱い自分が、嫌い
ひ「…無理しなくて良いから。気付けなかった俺達が悪い。Aは、何も悪くない」
何も言えなくなった自分が、一番嫌い…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 247人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yu-kari - 頑張ってください(*^-^) (2018年10月17日 19時) (
レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
trap(プロフ) - yu-kariさん» コメントありがとうございます！亀より遅いですが、更新頑張ります！！ (2018年10月17日 17時) (レス) id: a14ef8aee6 (このIDを非表示/違反報告)
yu-kari - とても面白いです！続き待っときます！あと、続編おめでとうございます！ (2018年10月17日 16時) (レス) id: de93f0d8c4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
