2話 ページ6
トントンさんに案内された部屋のドアには、カップのかたちをしたネームプレートがついていて、そこに、
『エーミール』
と彫ってあった。
少し年期が入っていたが、それがいい味を出していた。
中に入ると、ふわっと紅茶の匂いがした。
部屋の中は私好みの家具ばかりだった。
私が目を輝かせて部屋を見ていると、トントンさんが、
ト｢夕飯までまだ時間はあるけぇ、ゆっくりしとってな。二時間後に呼びに来るな。」
といって、部屋を出ていった。
幹部たちも ｢またな！」と口々に言って出ていった。
取り残された私は、部屋に何があるかじっくり見ることにした。
___________
トントン視点
エーミールの部屋を出ると、俺達は会議室に速攻集まり、エミさんについて話し合った。
ト｢ぺ神、エミさんの体はどんな感じなん
や？」
ぺ｢お腹に深めの刺し傷があった以外はかすり傷程度やったよ。」
しんぺい神がそう報告すると
ロ｢その傷、大丈夫なんか？」
とロボロが聞いてきた。しんぺい神はつらそうな顔をした後でゆっくり話始めた。
ぺ｢その傷について、なんやけどな………。エミさんが自分でつけた傷みたいなんや。」
シャ｢！ そんなわけあらへん！！エミさんがそないなことするわけない。」
ぺ｢でも……っ！傷の向きと手加減されてるってことを考えるとその可能性が高いんや。」
しんぺい神の言葉を聞いてみんなは黙りこんでしまった。 少しして鬱先生が口を開いた。
先｢………なあ、記憶はなんで無いんや？」
それは俺達も疑問に思っていた。
先｢なあ、ぺしん。なんか知っとるんちゃう？」
大先生がそういうと、しんぺい神は震え始めた。
ぺ｢みんな、少し覚悟してな？」
しんぺい神はそういうとゆっくり話始めた。
ぺ｢エミさんはたぶん、連れ去られた後で拷問されたんや。古傷がいくつもついとったから。俺ならそんな傷見逃さんから。 でもエミさんは何日も堪えたんや。古傷がかなりあったからな。そして、精神が耐えられんくなって、壊れ……たんやと……思う。」
しんぺい神は泣いていた。
グ｢精神が壊れた、という根拠は？」
グルッペンも平静を装っていたが声は震えていた。
ぺ｢エミさんが寝とる時に、 コロシテヤル、って何度も呟いてたから。前はそんなこと絶対言わへんかったのに。 エミさんは精神が壊れた、と同時につらいかこを封じるために記憶を失ったんちゃうかって。俺はそう考えたんよ。｣
しんぺい神はそこまでいうと口を閉じた。
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ネコの大罪(プロフ) - イムさんさん» わぁ……。ここに神がいるぅ……。コメントくださりありがとうございます。いい話だと思ってもらえて嬉しいです！私もエミさん推しです。 (2019年3月27日 11時) (
レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - エミさぁぁぁぁんんんっっ!!!!(教授押し) いい話じゃ…いい話じゃ(感動) (2019年3月27日 11時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - ネコミミ七つさん» お疲れ様でした！ (2019年2月15日 19時) (レス) id: ff4e82c099 (このIDを非表示/違反報告)
as_あす@HANDBOLL(プロフ) - ネコミミ七つさん» すごい読みやすくなりました！ (2019年2月9日 17時) (レス) id: 4add7383e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコの大罪 | 作成日時：2019年2月5日 17時
