我々の過去 ページ4
トントン視点
やっと見つけた、大切なその仲間は記憶を失っていた。
3年前のあの日、俺達はいつものように戦争をしていた。
相手は▣▣国。
ただ、その国は戦争というより、スパイや、暗殺などの裏が得意だった。
そのため、いつもなら全員で戦場に行くところを、基地に幹部を一人残しておくという作戦にしていた。
戦争中に機密情報をこっそり取られたら戦争どころではないからだ。
そして、残しておく幹部を話合って決めたところ、エーミールになった。
エーミールは非戦闘員だが、そこらの兵士よりは戦闘できる。
何より、仲間としてエーミールを信じていた。
………だが、それが悲劇の始まりだった。情報をこっそり取られぬよう、コンピューター室内にいたエーミールを所属のわからない暗殺者が襲ったのだ。
なぜ、もっと考えなかった？
その日、インカムから聞こえたエーミールの苦しそうな
「助けて…」
という声を今でもはっきり思い出せる。
そして、
｢仲間を助けたくば俺の祖国を返せ」
という無茶苦茶な条件とともにエーミールからの連絡は途絶えた。
その条件の意味はエーミールは一生どこかの国に捕らえられるということを意味していた。
これを聞いた幹部たちは怒り狂った。
いつも穏やかなしんぺい神と兄さんは鬼の形相で戦車を操った。
いつもキャンキャンとないていたチワワとポメラニアンは猛獣のごとき吠え声を響かせながら前線を駆け回った。
復讐鬼はそのなのごとく目を怒りの色に染めて迫りくる敵を刀で斬り倒していた。
オスマンはいつもいる本部のテントから出て怒りの限り敵に銃を撃ちまくっていた。
非戦闘員とは思えないほどの精度で。
宇宙人とホビットは的確な射撃で敵を撃ちまくっていた。
涙で銃を濡らしながら。
俺はいつも見せる怒りのなん十倍も怒っていて粛清剣をひたすら振り回していた。
総統はその綺麗な顔を怒りで歪ませ、いつもとは比べ物にならない殺気を放っていた。
俺達が怒り狂うほど、それほどエーミールは俺達の大切な仲間だった。
その仲間が今目の前にいるのに………
その仲間は俺達を覚えていなかった。
戦争のあと、みんなほとんど休まず、仲間を襲った暗殺者のことを調べた。だが今日までなんの情報も得られなかった。 その仲間が今目の前にいるのに…………
エーミールは、大切な仲間は、記憶を失っていた。
俺は、いやみんな絶望した。
_________
色々と変えました。
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ネコの大罪(プロフ) - イムさんさん» わぁ……。ここに神がいるぅ……。コメントくださりありがとうございます。いい話だと思ってもらえて嬉しいです！私もエミさん推しです。 (2019年3月27日 11時) (
レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - エミさぁぁぁぁんんんっっ!!!!(教授押し) いい話じゃ…いい話じゃ(感動) (2019年3月27日 11時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - ネコミミ七つさん» お疲れ様でした！ (2019年2月15日 19時) (レス) id: ff4e82c099 (このIDを非表示/違反報告)
as_あす@HANDBOLL(プロフ) - ネコミミ七つさん» すごい読みやすくなりました！ (2019年2月9日 17時) (レス) id: 4add7383e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコの大罪 | 作成日時：2019年2月5日 17時
