11話 ページ15
エーミール視点
さあ、戦争が始まりました。私の目の前には、敵の近接戦部隊。
ここから先は、もう一人の私に任せましょう。
……ふう。やっと俺の出番だぜ。
俺はエミさんの中のサイコパスな人格の方。
だから、暴れまくる！
まずは、あいさつ程度に手榴弾を前の部隊にポイっと投げた。
そして、すかさず、お手製のプラスチック爆弾を3こ一気に投げた。
すると、前の敵はおろか、後ろの後方部隊までぶっ飛んだ。
ククっ、楽しい♪
しばらく、爆弾を投げていると、爆弾がきれてしまった。
仕方なく、俺はナイフに持ちかえ、敵に突っ込んだ。
次々とくる敵をナイフで切ると赤い花弁のように、横できれいな赤が咲いた。
これだから、やめられない。
だが、浸っている余裕もない。
俺が、私が見た未来が実現されるまで、あと3分
私は、もう記憶なんてとっくに、戻ってた。
大先生たちの話を聞いていたら、パッと帰ってきたんだ。
大切な仲間との大切な思い出が。
それと同時に、未来が見えた。
この戦争で、また、私が連れ去られることが。
そして、二度と帰ってこれなくなりそうだということが。
ああ、みんなにこのことを言えばよかっただろうか？
ロボロとぺしんと同じようにして得たこの能力のことを。
そして、この未来を。
いや、言えば、みんなは必ず私を助けにくる。
でも、私が連れ去られるのは、我々国の何倍も強い、O国。
私を助けに戦争をして、負けて、我々国がなくなるくらいなら、みんなに言わない方がいい。
記憶が戻ったあの日、そう決心したではないか。
ただ、言わなくても、グルッペンは助けにくる。
だから、私は仲間の次に好きな本にこの思いを託した。
グルッペンなら見つけてくれる。そう信じて。
そして、仲間に二度と会えなくなるからと、この1ヶ月、私がしないようなことをたくさんした。
ゾムさんにイタズラしたり、みんなを呼び捨てにしたり、みんなとタメ口で話したり。
未練がないように、してきた。
してきたはずなのに。
私の目からは涙が溢れて止まらない。
私は、その涙を引っ込めぬまま、戦場を駆け抜けた。
途中、仲間に会い、驚かれた。
だが、それを気にせず私は走った。
そして、後ろからくる殺気にも気づかないふりをした。
そして、後ろからきた、味方の仮面を被ったO国の観光客の攻撃を受けた。
やはり、弱い私を狙ってきた。
そして、殺す気は全くなかった。
私の見た未来通りに私を連れ去るのが目的のようだ
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ネコの大罪(プロフ) - イムさんさん» わぁ……。ここに神がいるぅ……。コメントくださりありがとうございます。いい話だと思ってもらえて嬉しいです！私もエミさん推しです。 (2019年3月27日 11時) (
レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
イムさん - エミさぁぁぁぁんんんっっ!!!!(教授押し) いい話じゃ…いい話じゃ(感動) (2019年3月27日 11時) (レス) id: e7f7ec6ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ネコミミ七つ - ありがとうございます！ (2019年2月15日 20時) (レス) id: 340e6375ee (このIDを非表示/違反報告)
あす(プロフ) - ネコミミ七つさん» お疲れ様でした！ (2019年2月15日 19時) (レス) id: ff4e82c099 (このIDを非表示/違反報告)
as_あす@HANDBOLL(プロフ) - ネコミミ七つさん» すごい読みやすくなりました！ (2019年2月9日 17時) (レス) id: 4add7383e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネコの大罪 | 作成日時：2019年2月5日 17時
