rbr「38話目やで！ホビットちゃうからな？」 ページ48
由芽視点
kn「正確には、ゾム以外の家族や」
『そう…だなぁ…』
正直に話すしかない…よね
逃げられなさそうだし…
私はベランダ？的な所の柵に座った
『……母さんは優しくて大好きだった。料理も作ってくれて、いけないことはしっかりと叱ってくれて、私達をしっかりと見てくれて愛してくれたから。』
kn「………」
『でも、父さんは大嫌いだった。私達や母さんに暴力を振るい、女癖も、酒癖も悪かった…まぁ、どうしようもできないただのクズだった…母さんはそんなクズから私達をできる限り守ってくれていた…でもある日、母さんは亡くなった』
kn「……」
シッマは苦虫を噛みつぶしたような顔をしている…そりゃそうだ
こんな話を聞いて無事でいられるわけがないんだ…
私は諦めたように微笑んだ
『殺されたんだ…あのクズに。しかも私達はそれを見てしまった…クズが包丁で母さんを刺していた…それを見た瞬間、私は思った。殺してやる…って。私達の唯一の味方であり、最愛の母を殺されたからね。きっと、兄さんもそう思ってた。だから兄さんと約束した。いつかどっちかが、あいつを殺そうって。でもその時私達はまだ弱かった…だからその日から私達は鍛え始めた……って、余計な事まで喋っちゃった…まぁ…ここから先はいつか話すと思うよ』
kn「……お前も大変やったんやな」
『………ねぇ？シッマ』
kn「…なんや」
『…私の事…ほんとは信用してないでしょ？』
kn「！！！……いつから気づいてたん」
『言っちゃあ悪いけど…一番最初…食堂で会ったときからやな』
kn「そんな前からか…！？…上手く隠せてなかったんか…？」
『いや、私はシッマから微量の警戒心を感じとってただけ。でも、それは私がおかしいだけやから、普通の人なら気づかんで』
kn「……せや、お前の言う通り俺はお前を最初から信用してへん。」
……分かってはいたんだけどなぁ…やっぱり辛い…
kn「元暗殺者っていうのですでに怪しいのに、大先生に初めて会ったのにすぐ本性を見抜く…それで怪しさ満天やろ？だから俺は感心した振りをしてお前に近づいた…そして誰よりも仲良くしていた…そうしたらお前の本性が早く知れると思ったからな…」
『…おかしいなぁ…裏切られるのなんて、慣れてるのに…分かってたのに、どうしてこんなにも苦しいんだろうね…？』
kn「…」
『自分でも何言ってんだ、って分かってる。でも、言わせて…？きっと私は自分でも気づかないほど…』
zm「39話目や！ロボロはホビットやろ！→←sha「37話目や」
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ナナ - ありがとうございます！長い作品になると思いますが、どうぞお付き合いください！ (2020年12月9日 16時) (
レス) id: 8e6ddead2a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむ(プロフ) - 今回も面白かったです！続き、気長に待ってます！ (2020年12月7日 7時) (レス) id: e22d1dd6d5 (このIDを非表示/違反報告)
はると - 久しぶりに見させて貰いました！体調にお気を付けて更新頑張ってください！ (2020年11月3日 17時) (レス) id: cae3352e4d (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - はるとさん！コメントありがとうございます！これからも頑張るので、どうぞお付き合いください！ (2020年10月11日 12時) (レス) id: 22dc1aed58 (このIDを非表示/違反報告)
はると - 面白かった！頑張ってください！ (2020年10月11日 12時) (レス) id: 00fd23d64d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナナ | 作成日時：2020年6月17日 21時
