第17話 ページ18
.
だから、また彼奴等が襲ってくるかは分からない。それに不安をずっと抱くよりは…決着をつけるまで君たちをその魔法使い預けたいと思う。その魔法使いも全然良いと了承してくれている。
…無責任だと思っている。でも、君たちを危険にさらしてまでここに居させたくない。だから、お願い。私がここで安全に暮らせる準備をさせてくれないかな。
そう言って、各々の顔を見るとグルッペンはクツクツと笑っていて。
その他は困ったり苦笑いを浮かべていた。
『え、えぇ？説明おかしかった？』
「い、いや…そういう訳ではないんだが…ｸｸｯ」
「いくらAだとしてもそこまでバカだとは思ってなかったな〜」
「それは俺も思った」
『うん？ぺ神？兄さん？？』
Aは3人の言ってることや他のみんなの思ってることが全くと言っていい程、理解できなかった。
「多分ですけどね、グルッペンさんは“そんな奴のとこに行かなくとも自分たちで力を付ければいいじゃないか”って思ってるんだと思いますよ？」
そうエーミールが諭してくれる。
『え、何言って、そんな柔な奴等じゃないんだよ…？』
「俺たちは今、最悪の魔女の元で暮らしている。てことは、その魔女から直々に魔法を教えてもらえるじゃないか。そしたら俺たちでも少しは戦力になる。なのに何故、そこまで自分一人で解決しようとする？」
『そ、それは君たちはまだ子供でっ…』
「子供？舐められては困るな。俺たちは普通の子供とは違うんだ。半分は獣の血が入っているんだ。並大抵のことじゃ俺たちの戦力は崩れたりはしない。そうだろう？それに加えて魔法なんて使ったらどうだ。俺たちが負けることなんて無いんだ。それが魔界相手だろうと」
“この世界ではそう！俺たちが主役なのだ！”
その発言に対して恐ろしいと思った。それは誉め言葉と受け取ってほしい程に。それほど統制力のある発言だった。
何処か国の総統の様に思えた。
『はぁ…そこまで言うなら拒否はしないよ。みんなもグルッペンと同じような意見みたいだしね』
みんな一人一人、強い意思を目に宿していた。
それもこれも、このグルッペンのおかげなんだろう。ここまで言われちゃ死んでも死にきれない理由が出来たな、なんて思いながら
『これからよろしく。この戦争を良いものとなって、みんなを主役へと導くよ』
「こちらこそ、よろしく頼んだゾ。A。この世界で主役になれるようお互い頑張ろう」
“ハイル・グルッペン”
笑顔を浮かべて忠誠を。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 681人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
煌(プロフ) - 因みにパスワードは完全に忘れました。多分此処からまた上げるのは無いかと思われます。 (2022年11月15日 9時) (
レス) id: 9537a336e1 (このIDを非表示/違反報告)
煌(プロフ) - 元Sternです。こみゅで色々あり垢削除してしまいました。此処の垢までも消えるとは思っていなかったんです、、、本当に申し訳ないです。なので、再投稿(最初から)しようと考えていますのでまた読んでくださると幸いです。 (2022年11月15日 9時) (レス) id: 9537a336e1 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - ちゅきちゅきちゅっちゅっ((( (2022年5月14日 12時) (レス) id: 3bc602a504 (このIDを非表示/違反報告)
Stern(プロフ) - クロさん» やば☆(( (2022年5月14日 9時) (レス) id: 2ba052f204 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - ＼( 'ω')い っ ぱ い ち ゅ き(( (2022年5月14日 8時) (レス) id: 3bc602a504 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Stren | 作成日時：2021年6月10日 6時
