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「ひとらん様」
ht「あ...なに？」
声をかければびくりと体を揺らして振り返る。
そんなかれはマスクをしていて表情がわかりづらいかと思えばそんなことはない。
今もキョロキョロと視線を彷徨わせて気まずそうな雰囲気が全身から漂っている。
「前にお渡しした国土についての書類の締め切りが近づいているのですが、進行具合はどうでしょうか？」
ht「あぁ、アレ？
...どこに行ったっけな、受け取ったあとに他のと一緒に倒しちゃって、わからなくなっちゃったんだよね」
度々起こるひとらん様やトントン様の書類タワー倒しは忙しい時期には割と頻繁に起こる。
今回もそれかと苦笑いで返し、ひらひらと舞ってしまった書類を必死にかき集めたであろうひとらん様を想像してお疲れ様です、と労った。
「それなら、今日から訓練でなくていいらしいので手が開きますし、探すのお手伝い致しましょうか？」
ht「...っ！いいの？
最近トントン忙しそうでしょ、大丈夫？」
「ええ、問題ありません
何かあればインカムで呼ばれるでしょうし」
まぁ、呼ばれたことなどないんですけど。
お手伝いを申し出れば嬉しそうな顔をされ、これでなら私も役に立てそうだと安心する。
慌てて手を洗ったひとらん様と仕事部屋へ向かえば、想像以上にひどい書類の山、山、山！
「これは...」
ht「うん、ごめんねついでで悪いんだけど、書類の整理もしてもらえる？」
「わかりました」
社畜な彼は随分と仕事に追われていて私に構っている時間がないからか、彼に嫌なことを言われたことはない。
ただ、人一倍じっくりと周りを見ていて優しい彼は、私が貶されて、無能と言われているところを見てただただじっと私を見つめてくる。
哀れんだその瞳が嫌いだった。
まるで出来損ないの私を哀れんでいるかのようで。
その視線に、確実に私の心は削られていっていた。
ht「...あ、ごめんここの引き出しに入ってた」
「ああ、それよかった..」
だいたいの書類の片付けが終わる頃にはお昼を回っていた。
ふと引き出しを開いたひとらん様はしまったと申し訳なさそうに謝ってくる。
「構いませんよ、私の仕事は補佐ですし
ついでにと頼まれていた書類の整理も同時に出来ちゃいましたから」
気にしないで、と伝えるとやっと整理を終えた書類に溜息をつくひとらん様に紅茶を淹れ、その間に書き上げてくださった書類を受け取る。
...次はコネシマ様にのところですね。
何か言いたげな瞳を無視して部屋を出た。
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カピバラ(プロフ) - これ俺の勘違いなら凄く恥ずかしくなるな...なんかすいませんでした (2019年6月12日 18時) (
レス) id: 7f83943664 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラ(プロフ) - 名無しさん» (((；゜Д゜))まてまてまて、ちょ、その言い方だと俺の予想した考察よりかなり胸糞な内容になっちまうじゃねえかヤメロ！...そ、そんなのあるわけないよね、ｶﾞﾀｶﾞﾀ、やそれもありえるかも知れねえから否定できんが、あと普通にすごく面白かったです応援してます！ (2019年6月12日 18時) (レス) id: 7f83943664 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！もしよかったら、どんなことでもいいので想像した答えを書いていただけると嬉しいです！他の方から何かあれば私の責任で消すので、お気になさらず是非！！ (2019年4月10日 22時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 言い忘れてました！面白かったです！ (2019年4月10日 17時) (レス) id: c69dbdc5f7 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 気がついちゃいました。相手が誰なのかが気になります。これで見当違いだったら恥ずかしいですけど...。ネタバレに捉えられてしまうなら、返信して貰えたら消します。 (2019年4月10日 17時) (レス) id: c69dbdc5f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明玄師 | 作成日時：2019年1月13日 2時
